「社会的なつながり」って健康のために重要なのか?
こんにちは。
やまゆう(@Yuyama)です。
「運動不足な人のきっかけ作り!正しい行動と運動で元気な人をたくさんに!」
そんな目標を掲げて、理学療法士の知識や大学院で研究をしてきた経験を活かして、世界の研究論文の紹介や日々の生活での工夫案を伝えるため、note記事を書いております。
人との対話の中で、人生をよりよくしていきたいと思っています!宜しくお願いします✨
今日は「社会的なつながりと健康に関係があるのか?」というテーマで、研究論文の紹介と、実体験や考えを書きたいと思います。
今回紹介する研究論文はこちらです(引用文献★)。
タイトル(日本語訳):社会関係と死亡リスク メタ分析レビュー
壮絶なタイトルですね。
それでは、中身も読み解いていきましょう。
▶︎「社会的なつながり」は、健康と密接に関わりがある!
皆さんは、「社会的なつながり」はどのくらい持っていますでしょうか?
そして、そのつながりが自身の健康に影響するかどうか、考えたことがありますか?
早速ですが、研究論文の内容を解説していきたいと思います。
アメリカ、ユタ州のブリガムヤング大学の研究チームが2010年に報告した、メタ分析(※)の論文(引用文献★)になります。
※メタ分析 = 過去の研究を複数集め、結果について計算する。その分野での分かっていることの結論を出すようなイメージです。もっとも質の高い根拠となります。
社会的関係が死亡リスクに影響を与える程度、社会的側面のどの要素がより死亡リスクに影響するか、どの要素がより死亡リスクを改善しうるか調べている研究を集めています。
その数は148!全研究の対象者は合わせて、308849人です。
各研究の結果を合わせて、計算したところ、下記のような結果でした。
☝️「社会的なつながり」が強い人は、死亡率が50%低下した。
また、「社会的なつながり」や「喫煙」、「運動不足」など、それぞれのライフスタイルが死亡率(長寿)に影響を与えるものとしては下記の通りでした(ランキング形式でまとめています)。
👑第1位:社会とのつながりの種類や量が多い
🥈第2位:社会とのつながりを介して、受け取る支援が多い
🥉第3位:タバコを吸わない
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🚶♀️第5位:運動をする
僕のnoteでは、主に運動の大切さについて紹介しており、読者の方との対話をさせていただいております。
しかし、運動は長寿に関係するのは、ライフスタイルの中の第5位でした。
(もちろん、運動はすっごく大事なので、これからも記事として運動について更新していく予定ですが)
「社会的なつながり」は、結構ぶっちぎりで第1・2位を占めているという結果でした。
だから、「社会的なつながり」って私たちの健康にも、とても大事なのですね。
▶︎周りにある「つながり」について
「社会的なつながり」が大事なことは先述しました。
私たちは日々の生活の中で自分以外の誰かと交流し、共に生活をすることは往々にしてあると思います。
自分以外の誰か は、
→家族、親戚、近所の人、職場、仲間、学校の先生
などでしょうか。
ここでいう、「社会的なつながり」とは、上記の「自分以外の誰か」と接する頻度や密度、そのネットワークの多さなどが当てはまります。
「社会的なつながり」とは、いわゆる「人とのつながり」なのですね。
「人とのつながり」は時によっては面倒くさく感じたりすることもあるかもしれません。
近年は近所の人、職場の人との交流など、昔と比べると希薄化していると思います。
しかし、適度な交流は健康や、この記事では述べませんが幸福感などにも関わってくると思います。
大切なことは、現状で自身ががどういった「社会的なつながり」を持っているかを知ることかもしれません。
現状を知れば、「もっとこういうつながりもいいかも!」と興味を持ち、より視野が広がってくる。そして、結果的に長寿にもつながるかもしれませんね。
「社会的なつながり」が健康と関係していると感じた、私の周りの実例もあります。
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知り合いの方なのですが、その方は高齢の女性であり、独身の方です。
ずっと姉妹と仕事を一緒にしていました。
妹と仲はとても良かったのですが、家族以外の地域の方との交流などはそこまでなく、昔の友人との接点も希薄な方でした。
その方は元々はとても元気な方で、自身で歩いて買い物をされるなどしていました。
しかし、妹さんが病により亡くなられ、一緒にしていた仕事もできなくなりました。
その後は、家にこもりがちになり、気持ち的にも「うつ」様の状態となったようです。
それとともに、徐々に歩きもしづらくなって、生活も自身だけじゃ過ごしづらくなりました。
そして、施設入所となり、数ヶ月後に亡くなられました。
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上記は知り合いの方のお話ではあるのですが、健康面が降り坂になったのも、身内の死がきっかけであったように感じます。
もちろん、高齢の方だったので年齢的なものもあると思いますが、もうしかしたら、ここで先述の「社会的なつながり」などあったら、また違う形になったかもしれないと思った件ではありました。
「社会的なつながり」がなぜ健康面に影響するのか?
この問いに対して、京都大学の教授で医師の近藤尚己先生の記事がとても参考になりました。
近藤先生のブログ
近藤先生のブログと私の意見も踏まえてまとめます。
☝️つながりから、支援を得られやすい。
・困った時に手助けがもらえる。(病院に連れて行ってもらったり)
・つらい時に寄り添ってくれる。(励ましあったりして気持ちを整えやすい。運動継続とかにも大事そう!)
・役立つ情報のやりとり。(健康的なもの、制度的なもの、防災についてなど)
☝️つながりが豊かな地域から得られる恩恵
・安全性が担保されて、活動しやすく外出しやすい。
・体に悪い習慣(未成年の喫煙や飲酒など)を注意しやすい。
他にも理由はあると思いますが、もしご意見などありましたらコメントもください^ - ^
現代はインターネットも普及し、入ってくる情報は多種多様ですし、日々変化していっているものと思います。
SNSの影響もあり、これまでと違った「つながり」というものもあるかもしれません。
一般の方もですし、われわれ医療従事者も良好な「社会的つながり」をどのように創っていけばいいか、日々考えていきたいですね。
〜 今回の記事のまとめ 〜
💡「社会とのつながり」は長寿のために重要。
💡まずは、自身のつながりについて把握することも大事。
💡「社会的なつながり」は他者から支援を受けやすくなるなど、健康に影響与える理由がある!
今回の記事は以上になります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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やまゆうでした。
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