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自己紹介クイズのススメ

僕は今の会社に入るにあたって2回、自己紹介をしている。

1回目は、内定式のとき。2回目は、入社式のとき。ちなみにどちらもオンラインで、1回目のときの自己紹介では、クイズを取り入れた。

新卒内定者一人の僕のために、内定式の段取りを進めてくれた先輩がおり、その方から「内定式の日に自己紹介するために、スライドをつくって欲しいんだけど、クイズも入れて欲しい」と伝えられたからだ。

僕は、「クイズ……、面白いっ!」と思ったので、言われるがままにクイズを考えた。

しかしだ。

考えるはいいものの、クイズをつくるのは想像以上に難しかった。

まず、簡単すぎてはつまらない。誰でもわかってしまうものとかだと、張合いがない。

かといって、難し過ぎるのも良くない。例えば「どこ中出身だったでしょうか」みたいな、ローカルな地名とかが関係してくるものは、土地の知識があってもまず当てられないだろう。

あるいは関係のない問題というのもまた、良くないように思う。例えば、自分の好きな食べ物とかだ。当てても「うーん」となる。ゲテモノ好きとかで意外性があればいいかもだけれど、僕にはそういう驚かせるような好みはなかった。

そうして至った結論は、大学生的なキャリアと、内定先に関する印象的なエピソードの話だ。

大学生的なキャリアとは、要するに、アルバイト経験の話だ。僕はインターンとしてキャリアに関する記事を扱ってたし、アルバイトは割と多くの人が経験しているものだから、話としても繋げやすいと考えた。

もうひとつの、印象的なエピソードの方は、インターンとして入社した時の話だ。会社の話なので、親近感を持ってくれるという考えだった。詳しくはここに書いている。

あれやこれやと試行錯誤した結果としてのこの2問は、思いのほか盛り上がった。3択式にしたのだけど、オンラインとはいえ、チャットで番号を言ってくれる社員さんがたくさんいて、答えるときも楽しかった。

「意外」なんて声もあって、個人的には嬉しかった。

そしてつい先日、入社式の日、つまり、4/1にも自己紹介をしたのだけどその時もクイズ形式を取り入れた。

ただ、2回目となると問題も難しくなる。僕はかなり悩んだ。結果として選んだのは、またしても2つの問題だった。

ひとつは、インターン時代に扱った原稿数に関する問題。もうひとつは、新卒らしく初任給の使い道に関する問題にした。

原稿数に関しては、出勤の度に日報を書いていたのでそれを頼りにスプレッドシートにアナログ計算していった。かれこれ2年ほど続けていたので、算出には5日くらいかかった。別に一日中つぎ込んだ訳では無いけれど、コツコツやってたらそれくらいはかかった。

ちなみに、添削、校正、リライト合わせて500くらいだった。我ながら頑張ったなと思うし、インターン時代の成果を定量的に見れた点ではやって良かったなと思っている。

もうひとつの初任給の方は、「家族にご馳走する」とかは無難すぎると思ったので、自分用の使い道についてクイズにした。

ここにはクイズだけではなくて、初任給を通じてコミュニケーションのきっかけになればいいなという狙いもあった。

うちの会社はだいたい中途の方が多いので、初任給は経験している人ばかりだ。だからこそ、その使い道を聞くことで会話の糸口に繋げたいと思った。

結果としてそこまで有効に作用しなかったけれど、意図は良かったなと思っている。

そして2回目も例に漏れず、けっこう盛り上がった。先輩から、「クイズ作るのうまいよね」と言われるくらいには、良かった。

曰く、「絶妙だよね」とのことだ。色々と考えてつくったので、そう言われると作ったかいがあったというものだ。ありがたいし、嬉しかった。

恐らくいつか、転職をすると思うのだけど、その時にはまた、僕は頑張ってクイズを作るだろう。

そして、これから自己紹介をする機会がある人がもしいるならば、クイズ式自己紹介、おすすめである。

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