見出し画像

【51】「書くスピード」を上げるトレーニングの方法

「書く」という行為は、思考を形にするクリエイティブな行為であると同時に、実際に手を動かして入力を行う(音声入力なら「話す」)フィジカルな行為でもあります。


それはちょうど、楽器の演奏とよく似ています。
楽曲と、手足の運びの両者が整って初めて、作品が生み出されるからです。

したがって、書くことは「トレーニング」が重要です。ある程度毎日書き続けないと、ウデが錆びついてしまう。

ピアノの奏者が毎日鍵盤を叩くように。
ヴァイオリンの奏者が毎日弓を手にとるように。
上手になりたいのならば、書き手は毎日書かねばなりません。


それゆえ「書く」を生業とする人は、トレーニングプログラムを持っておく必要があるというのが、私の考え方であり、「文章術を学ぶ」よりも効果的なトレーニング方法を作るほうが、よほど重要です。


トレーニングをすると「書き出しのスピード」が上がる

トレーニングの効果が出やすいのは、書くスピードです。

特に初心者が「書けない」経験をするのは、冒頭であれこれ悩んでいるうちに、「何もせずに1時間」が経ってしまい、「あー書けない」と袋小路に入ってしまうこと。

これで書くことに苦手意識を持ってしまう方も少なくありません。


にもかかわらず、一般的に文章術の本には「書き出しのスピードを上げるトレーニング方法」についてはあまり記載がありません。例えば、

・話すように書けばいいい
・書くべき材料を並べる
・構成から書く

といった「工夫」は紹介されていますが、「どのようにそれを練習するか」については、「書いてみなさい」という指示以外にはないことが一般的です。


しかし、「書けない人」の現実を見ると
「話せても書けない」
「材料があっても書けない」
「構成が書けない」
と言った状況が圧倒的に多く、「指示通りにできない」というのが本当のところではないでしょうか。


そこで今回は1日30分程度、週2回ほどやれば、2〜3ヶ月程度で効果が出る「書き出しのスピードを上げる」トレーニングを紹介します。

トレーニングの具体的な方法

では、トレーニングの具体的な方法の紹介に入ります。
といっても、やり方は簡単です。

ここから先は

3,660字
インターネット上における 「生成AIの利活用」 「ライティング」 「webマーケティング」のためのノウハウを発信します。 詳細かつテクニカルな話が多いので、一般の方向けではありません。

ビジネスマガジン「Books&Apps」の創設者兼ライターの安達裕哉が、生成AIの利用、webメディア運営、マーケティング、SNS利活用の…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?