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【57】Googleをハックしようとする、お行儀の悪いSEO対策をしているサイトの話。

Googleから効果的にアクセスを稼ぎたいので
「SEO(検索エンジン最適化)をサイトへ施すやり方を知りたい」
という方も多いだろう。

一旦、上位に表示されてしまえば、安定したアクセスを稼ぎ出してくれるGoogleは、「攻略対象」として魅力的であるのは間違いない。


だが、Googleがどのように検索結果の順位を決めているのかはブラックボックスであり、公表されているわけではない。

だからSEO対策には絶対はないし、「こうすれば検索結果に上位表示される」と言っている方々はすべて、帰納的推論、すなわち経験則を語っているに過ぎない。

また、Googleの検索エンジンのアルゴリズムは日々変化しているため、ある時に通用した手法が、未来にわたってずっと通用するとは限らない。


そのため、こういうページこういう本が示すように、以下のような
「Googleが言っている」
「普遍性がある」
まっとうなSEO対策が提唱されている。

1.キーワードプランナーなどを用いて検索ボリュームを調べ、ユーザーのニーズと、ユーザーの用いるキーワードを探ろう
2.一つのサイトの中に、複数のカテゴリ、およびその配下に関連キーワードを盛り込んで、ドメインを強くしよう
3.1ページにつき、1つのテーマにしよう
4.適切にタグを設定しよう
5.被リンクを集めよう
6.良質で、オリジナリティの高いテキストコンテンツを作ろう
7.重複コンテンツが存在しないようにしよう
8.滞在時間を伸ばし、直帰率を低くするために文字数を(ある程度)増やそう
9.適切にページをアップデートし、記事の新しさを保とう
10.施策の効果を検証し、PDCAをまわそう


無論、サイトの立ち上げにあたって、上のような話は重要だと思うし、知っておくに越したことはない。「ある程度妥当だ」とみんなが考えていることには、一定の真理が含まれている。

ただ、このような内容であれば、このマガジンの読者はすでにご存じの内容がほとんどではないだろうか。


本当に正攻法しかないの?

とはいえ。
「お行儀のよいやり方」は手間と試行錯誤、なにより時間がかかる。
だから、投資対効果は見えにくいし、覚悟がいる。

だから「もっと効率の良いやり方をしたい」という人たちが出てくる。
平たく言うと、「Googleの検索エンジンをハックしよう」という発想だ。

「手っ取り早く検索結果上位に表示させる方法はないか」と。


そういう考え方の人々が作るのは、Googleのアルゴリズムの隙を突いた
「お行儀の悪いサイト」である。

実際、日々サイトを見ていると、「お行儀の悪いサイト」は、まだまだたくさんある。

Googleをだまして上位表示させ、そのサイトのアフィリエイトリンクをクリックさせようとするサイトはそれほど珍しくない。


ただ、そうしたサイトを見ていると感心する。
下手にお行儀良くしようとしていないので「Googleをハックしたいです!」というのが、明確にわかるのである。

できるだけコンテンツ力を入れず、サイトの作り方や構造、キーワードの設定の仕方だけでなんとかしようとしているのだ。


だからそういうサイトのやっていることを見ることは、意外に勉強になる。「Googleに上位表示させるための手法」
を、彼らは探求しているからだ。

そして、それが効果があるのかないのかを見ることで「お行儀の悪い方法」の効果を検証できる。


お行儀の悪いサイトは、何をやっているか

ということで、今回の主題は、いつものマガジンの趣旨である「まっとうなコンテンツを作ること」から少し外れて、「お行儀の悪いサイトは何をやっているのか」の実例を見ていただく。


なお、お断りしておきたいのは、Googleのアルゴリズムはこうしたサイトを駆逐するために良く変動する。

しかし、上で述べたように「今でも効果のある事」「やっても意味のないこと」を知るには、このようなサイトを眺めるのは、悪いことではない。

では、実際のサイトを見てみよう。


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