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【20】webライターの原稿料の相場はどれくらいか。その算出ロジックとは。

メディアから寄稿を持ちかけられた時、どのくらいの原稿料を提示すればよいか、迷うライターさんも多いのではないでしょうか。

今回は相場の決まり方と、具体的な金額感について、書いてみたいと思います。


まず、「相場の決まり方」から。
ライターに支払う原稿料は、基本的には会社員への給与と同じように決まります。具体的には

1.(メディア運営元が)どれだけ儲かっているか
2.ライターのスキルがどの程度高いか

の二要因です。
要は、会社が儲かっていれば、社員の給料が高くなり、その中でスキルが高ければ、更に高い給与が見込めるのと同じです。

そして
1.どれだけ儲かっているか
については、メディアの収益構造に依拠し、

2.ライターのスキルがどの程度高いか
については、「拡散力」「専門性」に依拠します。

収益源がGoogle広告やアフィリエイト主体のメディアは、一般的に原稿料が安い

まず1.です。
単純に言うと、メディアの収益構造は二通りあります。

1つ目はメディア単体で利益を出すことを目指す、「広告費」で運営するメディアです。
Googleの広告や、アフィリエイト、もしくは記事広告などを掲載し、広告主の商品をプロモーションすることで収益を得ます。
民放のテレビ局も同じですね。

ただ「広告費」で運営するメディアには大きな課題があります。

それは極めて収益性の低いメディアが多い、という事実です。
単純に言えば「殆どのwebメディアは、広告費だけでは食えない」と言って良いでしょう。

稼いでいるメディアはほんの一部の巨大サイト、あとは一握りの企業が運営する、成功したアフィリエイトサイト、というのが現実です。

しかも、収益性はほぼ、サイトの規模=ページビュー数に依存します。
すると、ページビュー数をひたすら増やすために
「とにかく記事数を増やせ」
といった雑な運営をするメディアも少なくありません。

儲かっていないが、ページは増やさなければなりません。
そのしわ寄せが来るのが、結局「ライターに支払う原稿料」なのです。

実際、原稿料の相場を計算すると、以下のようになります。


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