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あなたは社員に謝ることができますか?営業時間3割減でも売上が伸び続ける“ぬくもりある会社”の話

こんばんは。
株式会社GTDの加藤裕也です。

経営者、リーダー、上司など、人の上に立つ人は、自分よりも責任が少ない人に対して、謝罪することが難しいと感じているのではないでしょうか?

ある事柄において、自分に落ち度がある場合、他人に謝ることが当たり前と、幼少期から親や大人からよく聞いてきたと思います。

今回は、学びが多かった、とある記事を紹介しながら、自分自身の考えも交えて書いていこうと思います。

株式会社長坂養蜂場

株式会社長坂養蜂場は、経営理念にもとづく大家族経営で、成長を続けている会社です。静岡県浜松市、浜名湖沿いに位置する人口およそ14,000人の三ヶ日町にある店舗には、年間35万人が訪れるそうです。

社員や人を大切にする会社経営を実践する

僕も会社経営をする上で、心に留めていることの一つです。
しかし、日々仕事をしていると、どうしても忙しい時間帯や時期があり、人に対して、気分や感情のコントロールが難しい瞬間があります。

そんな中、株式会社長坂養蜂場は、接客マニュアルもない、売上目標もないにも関わらず、売上は右肩上がりとのことです。

CS(顧客満足度)の向上に集中した結果

株式会社長坂養蜂場の代表取締役社長である長坂 善人氏が同社を率い始めた際、お客様第一で、現場の大変さを考えずどんどん高いレベルを求めていった時のエピソードが紹介されています。

売上が伸びて会社が忙しくなる中でCS(顧客満足度)を向上させるのは大変で、私の業務もどんどん山積みに……。それで私がピリピリしだして、社内も余計ピリピリしてしまう、そんな悪循環に入ってしまったんです。組織もバラバラでした。
険悪な雰囲気は感じ取っていましたが、 売上が伸びていたので自分は間違っていない と思っていました。よく社長室に呼ばれ、「もっと働く人のことを考えなさい」「正義の刃は人を傷つけるのよ」と当時取締役であった母に叱られましたが、聞く耳持たず。「自分はお客様の事をするのが仕事だから。社員のことは母さんがやってくれ」とハッキリ言っていました。

社員を一番大切にする経営

自分自身を取り巻く人を全員大切にすることが重要ですが、特に働く人を一番に考えることが大事です。

長坂 善人氏が、「日本でいちばん大切にしたい会社」の著書・坂本光司先生のシンポジウムに参加した際に学んだ言葉。

「一番大切なのは株主でもお客さまでもなく、働く人とその家族の幸せだ」という話を聞きました。つまり 「CS(顧客満足度)が素晴らしい企業は、ES(従業員満足度)を大切にする企業」

この話を聞いた後、会社の経営理念を見直すことを決意したそうですが、
幼少期のエピソードから、「厳愛」と「慈愛」が混ざり合ったぬくもりがある経営を目指すことに決めました。

「厳愛」は、叱る側も痛みを味わいながら相手の成長を見守る「慈愛」とセット です。ぬくもりというのは、どちらの愛も混ざり合って実現する世界ではないかと思います。

これらを活かした経営理念を作ったところ、会社が変わったそうです。

経営理念が拠りどころになる

経営理念があったからこそ、接客マニュアルも売上目標もない、かつ営業時間を短縮しても売上が向上したと言い切れるとのこと。

究極の経営目的は人づくり

社長が謝れるかどうかが、経営が上手く行く行かないの分岐点になる。

相手や環境ばかりに原因を求めるのではなく、自分が変わること。そうやって現状を打開していくあり方を掴まなければ、会社を変えることはできません。
教え諭して社員が変わるなら楽ですが、言わずして道徳的な心を引き出す「道徳的感化」でなければ人は変わらないものです。

僕自身も経営理念を明確にして、人を大切にする仕事をし続けます。

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