ニシュ強制収容所【ヨーロッパ編#10】
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この街に来た理由は特にない。ブルガリアのソフィアからセルビアのベオグラードに向かおうと思ったのだが、直通バスがなくセルビアのニシュで1度乗り換えなければならなかった。それなら泊ってしまおうとここで2泊することにした。
そんな街であったが、調べてみるとこの地に第2次世界大戦中にナチス・ドイツによって使われた強制収容所があることを知り行ってみることにした。
ニシュ要塞がある公園でのんびりした後、ニシュ強制収容所に向かう。ニシュの市街地からも近くバス停からもとても近いところにある。入場料300ディナールを払って入場する。
1階には当時のまま残っているところもあり、そこには当時の被収容者が壁に残したメッセージも残されており、ガイドをつけずに行ったため何が書かれているのかは分からなかったが、それだけでも壮絶さが垣間見えた。
2階には被収容者が施設内でどのように生活をしていたのか、どんな扱いをされていたのか、また数名の被収容者の生涯が記されていた。
3階はいくつかの独房があった。その独房は1畳ほどの狭いスペースで当時は床に有刺鉄線が張ってあり、寝れるような状態ではなかったそう。独房の外の屋根には1枚の窓しかなく、陽の光も十分に入ってくるとは思えなかった。
何も調べずに来たこの街で自分の知らない悲惨な歴史を知ることが出来てよかった。当時の人に追悼の意を込め黙とうしてその場を後にした。
東欧に来た目的の1つであるポーランドのアウシュビッツ強制収容所ではぜひガイドをつけて回りたいと思った。
強制収容所をじっくり周っていたため、お昼の時間はとっくに過ぎ、時刻は2時を過ぎていた。いまからお昼ご飯を探すのは大変であったため昨日行ったピザ屋でテイクアウトしようと店の前でメニューを選んでいた。
すると、そこで1人の男性に声を掛けられ一緒にご飯を食べに行くことになった。彼の名はアレクサンダーと言い、バスの運転手で電動バスの充電を待っている間このニシュに滞在しているそう。彼の案内でセルビア名物のプレスカビッツァをいただいた
何も知らない街で良い出会い(だと思ってた)と良い学びを得ることが出来た。
明日はバスで移動してセルビアの首都ベオグラードへ
溜まっている作業をこなすために
少し市街地から離れた宿を取ったが
作業は進められるのか、、、
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