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親切には金を払わねばならないらしい【ヨーロッパ編#11】


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 昨日店を紹介してくれたアレクサンダーが、この日バス停まで送ってくれるというので10時ごろに昨日別れたところで合流し、バス停まで向かった。

 私は英語がさほどは話せないので、向かっている途中アレクサンダーが仕事やセルビアの生活などの話をしているのを私は簡単な受け答えをしながら歩いていた。店まで紹介してもらってバス停まで送ってもらってありがたいなと思っていた。


この時までは


 歩いている途中にアレクサンダーから思ってもいなかったことを言われた。「昨日の店美味かっただろう。紹介してやったんだから、チップとしてお前が持っているユーロコインをくれ」
 私は冗談かと思い聞き直すと「You must give me euro coins」と確かに言っていた。

 もちろん、昨日店を紹介してもらって、今もバス停まで送ってもらっているのには感謝している。



だが、両方とも私が頼んだことではなかった。


ピザ屋の前にいるところに話しかけられて店を紹介された。送ってもらっているのも、昨日アレクサンダーにバスの時間を聞かれ答えると、「じゃあ送るから明日の10時にここに集合だ」と言われ今に至っているのである。

 お礼として別れ際に日本から持ってきたお土産を渡そうとポケットに入れていたのだが、急に渡す気が失せた。

 欧米の文化としてチップがあるのは知っていた。日本でチップの文化に馴染みのない私はこっちに来てから1人では1度もレストランやパブには行かなかった。どのくらいのチップを払うべきか国によって違うためいちいち調べるのが面倒だったからである。それが、こんな急に払えといわれるとは

 振り返ってみるとアレクサンダーはバスの運転手としてこの地に滞在しているといっているが、バス停に行くまでの間4,5人から挨拶をされて会話もしていた。まるでこの地に長い間住んでいるかのように

 いろいろ疑って、考えた結果。


私は払わなかった。ずっと英語が分からない日本人を演じ続けた。


 もちろん人によっては払うべきだと思う人もいるかもしれないが、私は今後セルビアに来る日本人のために払わなかった。そうすると、アレクサンダーは諦めたのか仕事があるといってどっかに行った。(昨日、電動バスの充電に時間がかかるので当分休みだと言っていた。)

 どこか、もやもやしたままバスに乗ってセルビアの首都ベオグラードに到着。市街地から離れた宿を取ったことに後悔しながら、歩き続け宿に到着し、その日はのんびり過ごした。

 いまでもあの時の対応が正しかったのか、なぜ急にチップを要求されたのか、もしかしたらセルビアにそのような文化があるのか、私が何か失礼をしたのか、それらは分からない。


 今回のnoteは少し愚痴みたいになってしまった。

明日はセルビアの首都ベオグラードをのんびり散策

作業もこなしつつベオグラードを楽しむ




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