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【ほぼアクション!台詞ほぼなし!】ジョン・ウィック:チャプター2

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本編の約95%がアクション!台詞という台詞もほとんどない!

パート1をかなり前に観たのでその記憶は乏しいが、パート1よりもかなりギャグに振り切っている印象。アクションだけはやたらリアルにやろうとしているが、それ以外の演出はあえてアンリアルにしている。これだけの公の実戦や大量殺人を犯そうが、サイレン一つ鳴らないくらいに警察という存在を完全排除している。聞こえないのはサイレンだけじゃなく、街の中、駅構内、電車の中、様々なシチュエーションによる群衆の中で殺し合いが行われようと、悲鳴すら聞こえてこない。もう、これは完全にゲームの世界以上に演出を振り切りまくっていて、エキストラはGTAの世界のモブキャラ以下に思考が停止しているのだ。逆にエキストラ仕事の猛者達でも、一体どうリアクション芝居をして良いのか戸惑ったのではないだろうか。

それにしても、ミッションインポッシブルのトムクルーズも同じだが、主演のキアヌリーブスがこーゆーアクションをしたい、見せたい、というエゴが演出の間を狂わせてる感じも否めない。使用するピストルによっての弾数、装填時間、きっとどれもリアルにやりたかったのだろう。頑張ってるキアヌを100%見せたいという編集やカット割がどうにも野暮に見えてしまうのだ(ジャッキーチェン映画のようなダブルアクションも多い。まあ、それはそれで良いのだけど……)。

アクションの技術やそれに見合った予算感、そして、殺し屋ルールの設定も面白いし、エンタメとしても申し分ないのは確かだ。しかし、特にこのパート2は、ギャグ映画として見せたいのか、スタイリッシュなものとして見せたいのか、その辺の目指すパッケージとバランス感がまだはっきりしていない所だけが、視聴者の構え方を迷わせてしまう。

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