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本って必要なの?

書店の閉店、読者離れ。
SNSやYoutubeなど、情報を記録・伝達・保管する機能を持つ「メディア」は多様になり、本を手にする読者は減りつつある。
本はこのまま私たちの手から離れていくのだろうか。


前回、「本」を読むことでは現実は変わらないということを書いた。

目の前の現実を変えられるのは読書ではなく、自分自身の一つ一つの行動でしかない。

本は自分の行動を豊かにするために使う「ツール」である。

○ツール とは
道具

○道具 とは
他の目的に利用されるもの。材料。方便。手段。

○方便 とは
目的のために利用する便宜の手段。

広辞苑 第六版

自分が知らなかった、言葉にできなかった表現に出逢える本という道具。
ひとつの本から「こんなふうに読み取らないといけない」という正解はない。
読み手がどのように読んで、どう考えるかは自由。
その考えたことが記憶として頭の中に残り、その記憶を元に物事を判断して行動として出力されていく。
そこではじめて目の前の現実が変わる。

自分の行動を豊かにする上で大切なのは、どのツールが良いか悪いかではなく、ツールを「どのように使うか」だと思う。

言わば、いかに【自分事】として捉えられるか。

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