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キティちゃんのテレビが見たい

土曜日に石垣島に船で渡った。

竹富島に戻る船に乗ったとき、最前列の壁掛けテレビでキティちゃんの番組が流れていた。「わあ、キティちゃん、見たい!」と5歳の娘は言い、駆けて行った。1列目には家族で座っている方がいたため、私と娘は2列目に座る。

スマホに目を落とし、はっと気づくと、娘が1列目にとことこと歩いて行き「すみません、ここに座っても良いですか?」と声をかけていた。

いや、どう見ても1列目はご家族で埋まっている。娘の座るスペースはないのだ。私は慌てて「ちょっと、こっちにおいで」と言うと、1列目に座っていたお父さんが「ああ、良いですよ!」と通路をはさんだ反対側の席に素早く移動してくれた。

「わ、ありがとうございます‥!」私がお礼を伝え、娘も「ありがとうございます!」と言いながら意気揚々と1列目に座っていた。同じ年頃の女の子とお母さんと、キティちゃんの番組を楽しんでいた。

兄2人末っ子長女の娘は、誰にでも話しかけるし、思ったことを伝えられる。幼稚園の頃に魔法使いサリーちゃんのカラフルな水晶玉に憧れて折り紙を丸めて作っていたらクラスの男子に「あー、折り紙ぐしゃぐしゃにしてる。先生に言ってやろうー」と言われて「言わないで!」と折り紙を丸めるのをやめてしまうような弱メンタル少女だった私とは大違い。

少しハラハラさせられつつも、頼もしいなと感じるのだった。

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母の日には保育所で月桃の葉や茎を使って染められたバッグを作ってきた。島の植物の色。良い色!!


10歳長男、8歳次男、5歳長女。「子育て中の小さな物語を子どもたちに語ると良い」と以前子育て講座で聞いた。「子が」「いつ」「どこで」「何を」「どうした」ということを母親の決めつけや分析、説明なしに語る・・・つまり子が「やったこと」「表情」「言ったこと」「動作」を見たまま、聞いたままを語る。これを続けると、子どもはありのままを受け止めてもらえていると感じると言う。実際、子どもたちは私の話す日々の物語が大好きだ。これって、ライターに必要な観察眼だなとライターを始めて気づく。近ごろさぼっていたので、思い出せる限り、書き綴っていきたい。


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