「天狗にならないでいられる場所もあるといい」ライター歴1年、キャリア相談を受けてみた
1人でこれからのキャリアを考えても、見えている世界は狭いのかもしれない。今は、フリーランスのライターとしてありがたくもコラムや取材記事執筆などのお仕事をしている。「ライターとしてどうなりたいか」も考えているけれど、「どう生きたいか、どうありたいか、何が楽しいのか」を考えて、新しいこともやっていきたい。
常々こう思っていたところ、キャリアカウンセリングやSNSコンサルティングなど幅広いお仕事をしていて、独立前はnoteに勤めていたみずPさんのことを知り、キャリア相談をしました。
ターニングポイントにはnoteが
今年の3月に独立したというみずPさん。フリーランス、雑談不足する問題や、税理士さん依頼などフリーランスあるあるの話から始まり和みます。
そして、私のnoteのトップページを見ながら「うわあ、ホームランかっ飛ばしてますね〜。これ、タイトルもうまいなあ」と言っていただく。
好きなことを聞かれ、「積み木が好きで…」と話そうとして、ふと思い出します。
「以前『ぶんしょう舎』という文章講座に参加していて、『私の好きなもの』を課題に、積み木について書きました。そうしたら、主宰の5歳さんから大絶賛してもらって……すごくびっくりして。そのまま、ぶんしょう舎の添削チームに誘ってもらって、皆さんの添削をさせてもらったんです。
いやでも、そんなに自分の文章が特別上手いとも思ったことないし、まだまだこれから学びたい!という気持ちだったので戸惑いもあったんですけど……でも見つけてもらえたというか、認めてもらえたのは嬉しかったですね」
「良いですね。noteを使いこなしていますね」
noteについて考えると、次々とこれまでのことを思い出してくる。
「あと、マレーシア在住の文筆家、野本響子さんの執筆コミュニティに参加してるんですけど」
「おお野本さん!わかりますよ。すごい方ですよね〜」
「野本さんが以前、私が書いた『離島の学校教育や子育て』についての記事を記事内で取り上げてくれて。それから私がライターとして営業したら、たまたまその編集長さんが野本さんの元同僚だったんです。私のnoteを見て、『野本さんだ!って盛り上がりました』って言われて、執筆できることになって」
「ええ!!?それもすごいですね」
話しているうちに、ライターを始めてからのターニングポイントにはnoteがあったなあと改めて気づく。何か行動を起こすと、自分が思っている以上に評価され、驚く。そして、「いつか自分のダメさがバレるのでは」と自意識過剰すぎる思いがふくらむ。それでも、奇跡的な偶然がたくさん重なった1年だったように思えてきます。
「ただ、野本さんのコミュニティが本当にすごいんですよ!皆さん文章がとってもお上手で、noteのコンテストで入賞している方が何人もいて。こんな文章が書けたらなあ、自分なんかが書いてていいのか!?と思うこともあるし、まだまだだなあってすごく思いますね」
ぽろっと不安や焦りの気持ちも漏れる。
「ああ、、、猛者揃いなんですね。ただ、自分が天狗になりすぎない環境もあるといいんですよね。そういう葛藤やモヤモヤも含めて、ストーリーを残していくのも良いと思いますよ。ゆいさん、全然ドヤ感がないんだよな〜なんだろう〜」
「それ、最近話した他の方にも言われました。すごいことしてるから!もっとドヤ感出していいんだよ!『私を見て!』ってどんどん石を投げないと、水面に波は広がりませんよって(笑)自分では結構ドヤ感、出してるかなって思ってたんですけど」
人から見るとそうは見えないのかな?これは自分1人では気づけないことでした。
「自分はまだまだ」と思える環境もあるといい
同時期にライターになった方と比べての焦りや落ち込むこともあり、「人と比べてしまうのは良くないこと」と思っていました。しかし、よく考えたら1人で自画自賛ばかりしているよりも、『すごいなあ』と尊敬できる人たちと切磋琢磨できる環境が大人になって得られるのはありがたいものなのかもしれない。
さらにみずPさんは続けます。
「1対1で人の話聞くのとかも向いてそうですね。お悩み相談とか」
「実は、、それも近頃少し考えていて、駆け出しのライターさんや発信を迷っている人の相談に乗ってみたら?と言われたことがあります。これからライターをしたい人からDMをいただいて、少し質問に答えることはあるんですけどねえ」
するすると言葉を口から出すうちに、自分1人でうんうん考えるよりも、人と話すことで自分の輪郭がはっきりするように思えました。
そもそも、みずPさんのことを知ったのはオンラインコミュニティ、「コルクラボ」に参加したことがきっかけ。コルクラボに入ってからも、ちょっとの勇気が仕事につながったりもしています。
未経験の仕事を仕入れる「ライター」の仕事
キャリア相談の前に、「キャリアとメンタルヘルス」をテーマにした対談記事をみずPさんから一つ送ってもらっていました。みずPことみずのさんと、秋葉原内科saveクリニックの院長で『メンタル・クエスト 心のHPが0になりそうな自分をラクにする本』(大和出版)の著者、鈴木裕介さんの対談記事です。
これを見て、専業主婦からキャリアを作るときに「ライター」って良い選択をしていたのかもしれないと思えてきました。自分の知らない世界を知るのは好きなのと、昔から「道を一つにしぼる」ことにどこか抵抗がありました。例えば、大学で教育学部を選んだのも、「教職と一般就職どちらの道もありそう」だったから。
そして、勉強を一所懸命するというよりは、走りながら必要に迫られ学ぶ方が性にあっています。だから、ゆるくフリーランスとして動き出して、色々な仕事の方のお話を聞ける今の環境は合ってるのかも、と思えました。最近は書くこと以外の仕事の相談も少しいただくようになってきています。
「穏やかなヒーローインタビュー」という言葉に笑ってしまった。これからも好奇心のままに動き、自分の働き方を記録しながら、どんなキャリアができていくのかわからない未来を楽しみたいと思います。
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