毎日続く運動会の練習が楽しそうな島の子たち
「あそこでは木登りしているし、あそこでは縄跳びしていて、あそこでは鬼ごっこしている‥?これは運動会の練習なのか‥?」
沖縄県八重山郡にある、300人ほどが暮らすちいさな島。私たち家族は転勤で暮らし始め、今年で2年目になります。
毎年6月に行われる島の小中学校の運動会。今年はコロナの影響で延期になったものの、11月に規模を縮小しての開催を予定しています。放課後の校庭に子どもたちの練習の声が響くようになりました。
運動会は全員が主役
小中学生合わせて約30人のちいさな学校。
運動会は全員が主役です。
全学年はもちろん、先生方、養護教諭の方や栄養士の方も含めて紅白チームに分けられます。
昨年は入場行進のときにひとりずつ「名前とキャッチコピー」を言われて入場していていました。2人の息子がいますがそれぞれ
長男は「鉄道大好き!!!●●(名前)」
次男は「横浜から来たサッカー少年!!●●(名前)」
だったのは今でも忘れられません。
保護者や地域の方々が参加できる競技あり。子どもたちにもそれぞれ見せ場があり、まさに一丸となって楽しむ運動会。
上級生の下級生へのフォローが絶妙で
「こんな楽しい運動会だったんだよー!」
と世界中の人に子どもたちの頑張っている姿を映像で見せたくなりました。
放課後は毎日のように練習
今年も放課後に高学年や中学生が主体になっての練習が始まりました。通常の授業中にももちろん練習はしていて、放課後は上級生が声をかけての自主練です。
普段は帰宅したら漫画を読むなど部屋でのんびり過ごすことの多い長男(小4)が「練習行ってくる!!」と飛び出していきます。
リレーや障害物競走、エイサー、ほとんどが小1から中3まで一緒に参加します。年齢差があるので、自然と練習は笑いの絶えない雰囲気。
中学生が低学年の子にバトンの受け渡しを教えたり、縄跳びのコツをアドバイスしたり。
長男が友達と息の合わない二人三脚を披露すると…
「コラー!まじめに走れ〜!」
そんな声が上がりながらも、みんなの表情はやわらかい。
「縄跳びリレー」という種目があり、それぞれが今できる技よりも絶妙に難しい技に挑戦します。昨年は「駆け足跳び」だった長男。
練習の様子を保育所帰りの4歳の娘を遊ばせつつ眺めていたら、長男が
「先生!駆け足あや跳びと二重跳びに決まったんだよ!」
と担任の先生に伝えていました。
こういうのも先生が決めるのではなく、みんなで話し合いながら決めているようです。
小中学生たちが楽しそうに集まっている周りにはそれより小さい子たちが自然と集まり、夕方の校庭は賑わっています。練習が終わったら帰る子もいれば、そのまま走り回る子も。今日も18時までたっぷり遊びました。ただ校庭を走り回って盛り上がる、みんなが眩しい。
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運動会、嫌いだった…
そんな練習を見て、ふと思い出します。私は体育や運動会があまり好きではありませんでした。ボールなど飛んでくるのが怖かったし、できる人できない人の線引きや、「キャプテンが一人ずつほしい子をとっていく」みたいなチームの分け方では最後に残ることもしょっちゅう。(今思うとなんてチーム分けだ…!)
さらに中学生のときに友達につられてうっかり運動部(しかもハンドボール部)に入ってしまい、途中からは後悔しながら過ごして。(一度辞めたい、と言ったのに顧問に辞めさせてもらえなかった。)やんちゃな男子たちに「お前らの気持ちがわかるのは俺だ」的な空気を出していた昔のやんちゃ自慢をする顧問の先生が嫌で嫌で。
話がそれました…!(ちゃんと部活の外で信頼できる先生や友人ができたのは良かったです。)
子どもたちに幸あれ…!
みんなで大きな声を出して、思い切り笑って。でも無理矢理感はあまりなくて。この子たちに幸あれ‥!と自然とみんなに対して感じます。
そして羨ましい!!
今年の運動会は種目が減るものの、保護者リレーはあるらしく夫が走る予定…どんなドラマが生まれるのか楽しみです。
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