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【心が動いたことを書きたい】子どもたちといると心が忙しい

ライターの仕事をするようになり、「自分の心が動いたこと」「楽しい、嬉しい、面白いと思ったこと」をnoteに書きたいと日々を過ごしている。

私はもともと「わ、面白い!」と思ったら反射的に伝えたくなるタイプだ。子ども時代は帰宅すると母親に永遠にマシンガントークをしていたし、今は夫に話すことが多い。アウトプットがもしかしたら「書く」より「話す」方が向いているのかもしれない。

ただ自分でも厄介だなと思うのは、私がマシンガントークをできるのは相当心を開いている相手にだけということだ。昔から人付き合いは「狭く深く」築いていた。

私のことをよく知る人は
「本当によくしゃべるよね。ゆいちゃんが一番しゃべる」
と言うし、
私が人見知りを発動している人たちは(特に先輩など目上の人に多い)
「ゆいちゃんっておとなしいよね」
と言う。

昔はそんな自分を歯がゆく思うことも多かったけれど(今も思うことはある)どちらも嘘ではない、本当の自分だと思っている。

心の動きを即座につぶやけるSNS

本当はめちゃくちゃおしゃべりな自分の「しゃべりたい欲」は思いついたらパッと書けるInstagramのストーリーズやTwitterが満たしてくれていた。そこで満足することも多いが、ストーリーズもTwitterも流れてしまい見返すことが難しい。

Twitterの自分のつぶやきはまさしく「心が動いたこと」。その一つ一つを綴って残したいなと思っていた。

改めて気づいたのは、子どもたちといると心の動く瞬間が多すぎるということ…!だからnoteに綴るのが追いつかないのかもしれない。

ためしに昨日1日で心の動いた出来事を書きたいと思う。

ランドセルをほっぽって遊びに行く息子

15時半、小2の次男が学校から帰宅するなり
「ミルクのところ行ってくるねー!!!!」
と出て行った。
ミルクとは、近所で保護している子猫で、近ごろ島の子どもたちに大人気のアイドルだ。わが家の子どもたちは毎日のようにミルクのところに通っては戯れている。「学校から帰宅したらランドセルをほっぽりだして遊びに行く」小学校生活を送ってほしいと思っていたから、まさにその姿を目の前で繰り広げる次男に笑ってしまう。

週に一度だけ開くパン屋さん

16時半、4歳の娘を保育所へ迎えに行った。島にはパン屋さんやケーキ屋さんはないけれど、週に一度民宿松竹荘さんで手作りのパンを販売している。娘は「木曜日はパンの日」を合言葉に、毎週とても楽しみにしている。

入口で慣れた手つきで消毒をして
「こんにちはー!!!」
と意気揚々と店内に入る娘。
「これとー、これとー、これも!!あ、これも!!!!」
次々と家族の好きなパンをトレーに入れていく。
「今日もたくさん買ってくれるのね~」
と話しかけてくれ、保育所の出来事などを話す娘。娘の物怖じしない性格は羨ましくなるほどで、娘がいるから島内の色々な方とのコミュニケーションが広がっている。私はここでお店の方とお話をする時間が好きだ。

私たちが暮らす竹富島は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。そのため、島の家屋は琉球石灰岩の石垣、屋根は赤瓦、といった伝統的な建築様式で建てられている。こちらの民宿も入り口に色鮮やかなブーゲンビリアのアーチがかかっていて、写真を撮って
「綺麗だね」
と娘と話す。毎週来ていても綺麗だなと思う。

ビーチで遊びを作り出すこどもたち

娘と帰宅したが家事をあまりしていなく室内が雑然としていた。たまにはと夕ご飯をいただきに島にある食堂へ行くことにした。娘が「海に行きたい」と言ったので、外食で時間に余裕が生まれたこともあり
「コンドイビーチ」
に向かった。このビーチは自宅から自転車で5分ほどで行くことのできる場所だ。

恥を忍んで言うが私は家事に苦手意識がある。ここ数年家事をもう少しなんとかしたいと「苦手なことを無理に頑張ろうとするもののうまくいかない」ことを繰り返し、私の自己肯定感のようなものが地の底まで落ちていた。好きなことや得意なことに向き合う時間を増やしながら、家事は避けられないものだから良いバランスで付き合っていきたいと思っている道半ばだ。

▼コンドイビーチ


風が強く海にはほとんど人がいなかったが、子どもたちは猫たちのもとに走っていった。ここの猫たちは人に慣れている。生き物に少しびくびくする長男が、大きな猫に寄りそって座って撫でていた。
「ミルクのおかげで猫に慣れたかも!」
と話している。小さな成長。

▼娘は私にご飯を作ってくれた。


途中から長男と次男は「忍者レース」を始めた。「忍者レース」とは、スタートとゴールを決めてその間を何秒で行くことができるかを競う遊びだ。スタートとゴールの間にはベンチや木などの障害物がある。数えるのはお互いが口で数えるというゆるいゲームだ。これをしているとき、2人ともなんでそんなにはしゃげるの?というくらいはしゃいでいた。ものや遊具がなくても自分たちで遊びを作り出す姿がまぶしい。

小2次男の「町探検」ならぬ「島探検」

そして、夕食を食べに行った。島にはチェーン店やスーパー、コンビニは一切ない。夜空いている飲食店がいくつかある。

▼そのうちのひとつ「ガーデンあさひ」さんへ。

このお店は先日小2次男が生活科の授業の「町たんけん」ならぬ「島たんけん」で訪問させていただいた場所だ。ちなみにその様子は地方紙に掲載されていて、次男の写真やコメントも紹介されていた。日々の出来事や子どもたちの話したことが新聞に載り、それが共有される。子どもたちの励みになるだろうなと感じる。

学校の話をしゃべりまくる子どもたち

食事中、子どもたちはそれぞれ今学校や保育所で取り組んでいることを私に話していた。3人ともよくしゃべる。小4の長男は算数では概数のテストが終わり、国語ではごんぎつねを読んでいるらしい。
私がとぼけて
「概数ってなんだっけ?」
と聞くと、学校で習った「概数」のことを嬉々として話してくれた。四捨五入を初めて知って面白かったらしい。
次男もつられて
「今長方形と正方形をやってるよー!」
と話しはじめる。

子どもたちは好きな本や図鑑、漫画をよく読んでいるが先取り学習の類はしていない。家で勉強らしい勉強はほとんどと言っていいほどしていないが小学生時代はそれで良いと思っている。学校での学びを新鮮に受け止めて、家庭で人(=親)に伝える。この流れが学ぶことを楽しむ気持ちや、学びの定着につながるのではないかと思っている。子どもたちの話を興味深く聞いた。

食事が終わり、物怖じしない娘がご主人に
「〇〇兄ちゃんに会いたい!」
と話しかけていた。
「兄ちゃんに会いたいのか~!」
と、高校進学のために島を離れたお兄ちゃんの写真を娘に見せてくれた。

島には高校がないため、多くの子が15歳で親元を離れ寮生活をする。この記事にお店の写真を載せて良いか確認したところ、快諾いただいたうえに店舗の写真と
「子ども達のエピソードなども紹介してくださいね~」
と温かい言葉をいただいた。親戚が遠くにいる私たち家族には皆さんのやさしさがより一層心にしみる。ガーデンあさひでは八重山そばをはじめ、あぐーカレーやラフテー丼など、島の食材を使った料理を楽しめる。竹富島へお越しの際はみなさんどうぞ!

真っ暗闇を自転車で走る

お店や海へのは子どもたちと自転車で移動した。帰りは街灯がひとつもない真っ暗な道を子どもたちとわいわいおしゃべりをしながら走った。

この日は特別動き回った日だったけど、子ども3人といると私の心は常に忙しい。忙しさに流されすぎず、日々の小さなことを感じて、残していきたいと改めて思う。

■紹介したお店

・民宿松竹荘

・ガーデンあさひ

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