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思い立ったが吉日。

どこかへ行きたい衝動に駆られた。
ちょくちょく訪れるこの衝動。


お出かけ計画を立てたとしても
日常では何かとイレギュラーが起こるもの。

しかし、今日の予定は朝イチの歯医者のみ。

7月に入ると懇談やら夏祭りやらプール参観やら
幼稚園の役員の仕事もあり、イベント盛りだくさんなもので。
今しかないチャンスだ。
歯医者の後に出発し、15時くらいまでに家に帰ってこれる場所を探す。

どこかへ行きたい、といえばあそこやな。
頭の中で候補にあがる場所を寝る前に検索する。

昨日の夜はささっと寝て、今日に備えることにしていた。


歯医者での治療後は駅に直行。
電車に揺られ、降りてから徒歩20分ほどの場所。
当初は違うところが候補だったが時間内に帰れそうもなかったので、ここに決定。


わたしは「京都」にいた。

京都の景色は「京都」らしさがある。
普通の小道が、すでに「京都」で
普通の小川が、すでに「京都」なのである。
この景観を保てているのは純粋に、素晴らしいことだと思う。


路地を歩いていると
男性も女性も大人も子供も着物(今は浴衣も)の方を見かける。
お店の中から作務衣を着た男性が出てきた。外にバケツを広げて何かの作業をしている。
”古き良き日本”の空気を感じる。
この空気はじりじりとした暑さも、冷んやりと乾いた空気も似合うものだから不思議だ。
でも彼らにとっては「現在」なので、きっと「古き良き」とは少し違うのだろう。


わたしは「京都」が好きなのだが
わりとすぐ行ける距離に住んでいるにも関わらずあまり行くことがない。
観光客が多いため、ものすごく混雑することと
車で行くと道路がめちゃくちゃ渋滞していることと
道やお店が小さい子供向けではないことが理由だ。

(石畳や坂が多く、お店の中も段差や階段が多い。ベビーカー時代はめっちゃ大変やった。)


でも、好き。
それでも行きたくなる、魅力のある場所。

わたしは一人で来たり友人と来たりする。
そして子供が帰る時間までに帰宅する。


今回の行き先はここにした。

「スターバックス リージョナル ランドマーク ストア
京都二寧坂ヤサカ茶屋店」

全国のコンセプトスタバへ訪れることを目標にしているわたしは
以前、京都宇治平等院表参道店へ訪れている。


今回は二寧“坂”というだけあり、わりと角度キツめの坂道に位置しているお店。
足元は白いアディダスのスニーカーで準備は万端。

電車を降りてからバスに乗り換えると近くまで行けるのだが、今日は歩きたい気分だった。
混雑する道を避け、一本裏の道を通ることにした。

超方向音痴を自覚しているわたしでも
スマホがあれば目的地にたどり着ける。
突然の道変更も問題なし。なんて便利なのだろうか。
(Googleナビのおかげでわたしの行動範囲は広がっております)


一本裏の道は人通りが少なく、さくさく歩けた。
久しぶりの「京都」を感じる。
友人とおしゃべりしながらもとても楽しいのだが
一人だとじっくり、ゆっくりとその場所の空気を感じることができるので
たまにこうやって一人で足を延ばしたくなる。

坂に差し掛かると観光客や修学旅行生を見かけるようになった。


そしてやってきた目的地。

看板がもう♡


入り口


一瞬分からず通り過ぎたものの、すぐ引き換えしたらそこにあった。
まさに、和のスタバ。

ドアをカラカラと開けると「店内は混雑しているため先にお席の確保をお願いします」と言われた。
木造の階段を上り席を探す。

よくあるスタバのワンフロアではなく、
壁を取っ払って柱のみにしたような感じの部屋がいくつもある。
開放感のあるその部屋がそれぞれとは見えない位置にあり、木造の廊下で繋がっているような珍しい造りだった。
畳の部屋も椅子の部屋もある。

平日の午前中とはいえ海外からの観光客が多かった。
金色のロングの髪の毛の上にはサングラス、タンクトップと短パンで畳に座っていらっしゃる。畳とブロンドヘアは不思議と絵になった。かっこいい。


席を探してうろうろしてみたが、残念ながら満席。
わたしの他にも席を探してうろうろしている方が何人かいた。
待機できるような場所もない。

仕方ないか。
すぐに気持ちを切り替えて店を出ることにした。
今回の目的地ではあったが混雑を待つのも何か違う。
またの機会にしよう。

では、どこに行こうかな。


続く。すぐに。



京都たち


すぐ続きましたよ。


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