思い立ったが吉日。 の続き
前回の続きです。
目的地のコンセプトスタバを断念することになった。
そして店を出て数秒。(本当に秒!)
次の目的地はあっさりと決定した。
喉が渇いていたわたしはすぐ近くにゴンチャがあったので入ることにしたのだ。
甘さ控えめの抹茶のドリンクを注文する。
そう、この時点でわたしは朝ごはん以降何も飲んでいない。
忘れつつあったがわたしは歯医者後なのだ。
とにかく、喉は飲み物を欲していた。
せっかくなのでおいしい「京都」らしい飲み物を。
ゴンチャにも小さな中庭があり、視覚からも落ち着いて休憩ができた。
どの店でもちゃんと「京都」を意識している。
こちらも観光客が数人いた。
「番号99のお客様〜。ナンバーナインティナイン。」と店員さんが呼び出ししていた。店内の至るところに外国語の表記がある。
観光地ならでは、の雰囲気。
その後は二寧坂を散策。
今度、少し遠くに住んでいる友達と会うことになったのでお土産探し。
うろうろしていると、キラキラとした飴や金平糖が売っているかわいいお店を発見した。
わたしはここでお土産を選ぶことにした。
水色の飴と、白や緑の金平糖が入ったそのガラス瓶はまるで紫陽花のようで。
ひとめぼれをしてしまったのだ。
紫陽花のようなガラス瓶の他には、抹茶塩と抹茶ビールなるものに決めた。
良いお土産に出会えて気分よく、わたしは帰り道に向かうことにした。
ちょうどランチタイムの時間だった。
先ほどタピオカ入りドリンクを飲んだので空腹というわけではないが
ちょっとお腹が空いてきた気がする。
しかもここは「京都」。
美味しい食べ物のある場所。
どこかお店に入ろうかとキョロキョロしながら
敢えて、来た道とは違う道をGoogleナビで設定する。
親子丼、京風うどん、炊き込みご飯、抹茶パフェ、あんみつ。
見れば見るほどお腹が空くラインナップ。
どこを見ても素敵なお店だらけ。
しかし。
どこの店にも入らないまま駅に到着した。
わたしの左上唇のせいだ。
今のわたしは歯医者での治療後である。
左上唇はまだ麻酔が残っていた。
飲み物はストローで問題なく飲めるが、食べ物はきれいに食べられる自信がない。
唇の感覚がないまま店で食事をする勇気はなかった。
(こぼしてしまったら恥ずかしいー!)
スタバはあっさり気持ちを切り替えられたものの
おいしそうな食べ物にはうしろ髪を引かれつつ、電車に乗って帰宅した。
また今度、と思える距離なので
まあいいか。
今日も数時間の一人お出かけを堪能できた。
これからも行きたいところには時間を見つけて行こう、と心に誓う。
わたしは色んな場所へ行ってみたい。
飛行機に乗るのは得意じゃないけれど。
その場所の空気を味わいたいがために、次の目的地を探しておくことにする。
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