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飛ばしたい”アツさ”と、飛ばしたくない”アツさ”

暑さにもいろいろある。

ジリジリとした日差しからの攻撃を浴び続ける、暑さ。
むわっとしたコンクリートからの熱気を肌に吸収するような、暑さ。
ジメジメと水分量多めの空気から感じる蒸されたようなじわっとした、暑さ。

どれも得意ではない。
どれも玄関を開けた瞬間に「ぬうっ」となるが
わたしに外出をやめるという選択肢は残されていない。
自転車で強行突破、あるのみ。


ここ何年かの猛暑続きに、世の中も対策グッズを多数売り出している。
小型扇風機の発展は著しく
手持ち、首掛け、工事現場の方が着るようなベストに内蔵されたものまで。
首から扇風機をぶら下げている人を見かけることも多くなった。
わが家も小型扇風機を4台所有している。一人一台扇風機、の時代。
同じ気温でも風を感じることが出来れば涼しくなる。風は、暑さを少し飛ばしてくれるのだ。


最近は全国各地が暑い。
6月くらいかな?天気予報を見ていたら
沖縄 30℃
関西地方 31℃
北海道 29℃
の時があり、
日本全国一緒やん、と思った記憶。
憧れの北海道も6月から暑いだなんて。


暑いのは得意ではないが
(ここまで暑いと日本人で得意な人はほぼいないだろう)
一つだけ、好きな”アツさ”がある。


それは人が集まった時のアツさ。熱気。
マイナスな出来事もあるだろうけどそれではなく。
わたしが好きなのはもちろん、高揚感、感動、人々が盛り上がっている時の
あの”アツさ”だ。

スポーツ観戦とか、ライブ観戦とか。
運動会とか、発表会とか。
あの瞬間の人々の熱気は、どの暑さよりも”アツい”。
そしてそれはとても気持ち良い。

試合で点が入った瞬間や、ライブで名曲が歌われた瞬間は
その場にいる人のほとんどが同じように高揚しているのが分かり
うおおおおーーー!
きゃぁぁぁーーー!
という、歓喜に満ちた空間になる。

叫んでいる人はすでに分かりやすく、
叫んでいない人も表情からほとばしる熱気が、分かりやすい。

どの人も目をキラキラさせて。
前だけを見て。
感動を、興奮を受け取っている。


夏は暑さも忘れて大騒ぎだが、確実に暑いので汗はかいている。

その”アツさ”が風で飛ばされてしまうのはもったいない気がして。
汗はタオルで拭くことにしている。


そして現在、わが家も熱気がぷんぷんである。
長男の友達が遊びに来ていて、次男も含めゲームをしているのだが。
ギャーギャー叫び、ギャハギャハ笑い、ぴょんぴょん飛び跳ねる。
これ、ゲームですよね。
スポーツじゃないですよね。
大人しく座ることなんてなく全員立ってるやん。
盛り上がりすぎて、汗かいてませんか?

マンションだときっと苦情レベル。
戸建てで良かったと思う瞬間の一つ。


楽しそうな子供達を見ていて、この”アツさ”は好きだけれど。
ちょっと、君たちの熱気、暑いんよね。


ブォーーとエアコンは今日も頑張ってくれているが
母は無言で扇風機のスイッチを入れる。
そしてnoteを書く。

ちょっと、風で飛ばしますよー


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