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カーテンを開けたら…第三話

第三話「父と母と俺の名前」

前回のあらすじ…
俺は普通の高校生だったが、
突然カーテンを開けた瞬間死んで…
地球の自称神にメジナカドと言う異世界に転生されてくれると言い、
メジナカドの神であるトランと出会った。
トランは、兎島に3つのスキルと転生先を決める為に待っていた。
そして、スキルを決め、今から転生先の赤ん坊に産まれ変わるのだった。

ナタネ「母」)貴方、今お腹の子が動いたよ!

ソルス「父」)お腹の子、元気いっぱいだな!

ナタネ)沢山、元気にして上げるからね。
お腹)スリスリ…

ソルス)俺は沢山鍛えてやるぞ!元気に産まれてこいよ!
ナタネのお腹)ポンポン!

この2人の赤ちゃんが、兎島が生まれ変わる転生先である。
ナタネ母は、職業冒険者。今はお腹の子の為に仕事は控えている。
ソルス父は、職業冒険者。家庭の生計は今は1人で支えつつ、母や子の面倒を見ている。

父と母の出会いは、同じ冒険者ギルドで、父がソロでやっている時の事…
母であるナタネが、ある日盗賊に襲われていた時
偶然ソロで通りかかった父であるソルスが、
現在母になっているナタネを盗賊から救った時から2人の関係が出来始めた。

基本父ソルスは、
ソロでも十分な成績を収めている冒険者であり、初めは偶然に通りかかっただけの関係だったが、
ナタネが助けてくれたお礼をしたいと言ってから色々あって徐々にお互いに好きになり、
初めてを捧げた。

そして、ナタネと出会って3年後…
遂に子宝を授かった。
父、母はお互いあの時の事を思い出しつつ、
たまに出会った話を2人で振り返っている。

そして現在、兎島はそんな父と母の子として産まれる事になる。

3ヶ月後…

ナタネ)うぅ…。イ、痛い!

医者)はい!深呼吸して!ヒィヒィフゥー×10

ナタネ)あぁ!フゥースゥー…フゥースゥー。

医者)出てきましたよ!後少しの辛抱です!このまま続けてください!

ナタネ)ヒィッヒィッフゥー×4うゎー!
??)オギャーオギャーオギャー!

医者)ナタネさんよく頑張りました!元気な男の子ですよ!

そして、俺こと兎島は、母であるナタネから産まれたのである。
ここから、兎島の努力と冒険の旅が始まろうとしていた。

1週間後…

ソルス)これが俺たちの赤ちゃんかぁ〜!

ナタネ)そうよ。これが私達の赤ちゃんよ!

1週間前、産まれた時
名前が決まらなかったからと1週間後につける事となった。
それは何故かと言うと…
兎島が産まれたい時、父と母が揉めたのである。

ソルス)この子の名前はアルトだ!

ナタネ)何言っているの?この子の名前はワイドよ?

ソルス)え⁈何言ってるんだよナタネ!男の子が産まれたら俺が付ける、女の子ならナタネが付けると言う話だっただろう?

ナタネ)そんな事は言ってないよ?2人で産まれてきてから決めようと言っていたじゃ無い!

お互い顔を見合わせて口論をしていました。
そんな時出産を立ち合った医者は、

医者)名前が決まらないのでしたら後ほど決められてはどうです?

と言ってきた。
確かに医者も産まれて来た赤ちゃんもそんな口論を聞きたくはないだろう。
なので1日医者に預けて、冒険者が喧嘩で良く使われるサンケンで決める事になった。
「サンケン」は日本でいうジャンケンです。

勝った方の言う事を聞くのが慣わしだそうです。
なかなか決められない時に使用されます。
勝ったのはナタネで、2人で付けると言う事になりました。
それが1週間もの間名前が付かなかった理由だ。

そして今俺兎島は、
新しい名前を付けてもらう所だ!

父、母)貴方の名前は!アルワ、アルワだよ!

アルワ)オギャーオギャー!

こうして、日本での名前兎島から生まれ変わって新しい名前アルワを貰った。
この先、アルワはどの様な子に育つのだろうか?

    「第三話終わり」

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