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もし目が見えるなら…

何が見たいか?
と聞かれることがある。

僕はこう答える。

空。

青空と雲。虹。
それから、夜空と月、星。
頭上高くに広がる、という景色を見てみたい。

例えば、晴れた日中。
僕の視界に入るのは、明るさだけだ。
何も見えない。
しかし、幸いにも、
僕は、自然豊かな土地に住んでいるので、
鳥や虫の鳴き声を身近に聞くことができる。
他にも、
風の音や温度。
雷の音。雨の匂い。
目で見ることはできなくても、体で感じられることがたくさんある。

耳で、鼻で、肌で、空を感じてみる。
想像力を働かせると、見えないものも見えてくるような気持ちになる。
いや、もしかしたら、
見えないからこそ、見える世界があるのかもしれない。
僕は僕らしく生きたい。
不自由も楽しみたいと思う。

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