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詩 / 鏡像

池の鏡に映った木

水が揺れて 木が揺れる
水が淀んで 木が淀む
水が撥ねて 木が消える

顔をあげると
青白く 真っすぐと
木はただそこにあった

私はそのとき
初めて
その木を見た

***

一年前くらいに作った詩。

私たちはきっと、自分の心という水面に映して、人を見ているんだと思う。だからきっと、自分の心のありかたで、人の見えかたも、随分と変わってしまう。

願わくば、いつも静かで、鏡のように曇りのない心でありたいものだ。そうしてありのままに、目の前の人を見つめられる自分でありたいものだ。

もしくは、自分の心の状態を、ちゃんと見つめて、理解している自分でありたいものだ。自分の心が、揺れているのか、淀んでいるのか、はねているのか。それをわかったうえで、世界と対峙する自分でありたいものだ。

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