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保育士は未来を創っている

保育士の尊い価値

 それは、発達心理学の現場実践者。これが私が思う保育士の尊い価値だと思っています。

どういうことかと言うと、


子どものこころの動きを読んでそれぞれ個別に関わるいろいろな引き出しをを持っているという事です。研究者や学者で実際に実装している人は極めて少ない。だから、子どもを観察していくつかのアプローチを試して、いくつかの関り方法を見出だしていく研究者であり実装者であります。そんな保育士は尊い。

現場実践の言語化

 非認知能力とか実行機能を育てるとか、巷ではそんな言葉であふれかえっています。とはいえ、私自身は、専門用語を並べたような専門家の言うことは余り好きではありませんが、知っているのと知らないのとではやっぱり違います。つまり、保育現場で大事なことは実践と理論をリンクさせることだと思います。


例えば実践と理論を照らし合わせる書籍


 そんな世の中で、子どもの育て方とか巷で流行りだした事の中でも、保育士、保育者は普段から実践していることがたくさんあります。子どもとの関りの中で経験として蓄積されたスキルがたくさんあります。

 例えば、怒りやすくて、手が出やすい子には否定語を使わない工夫をしたり、子どもの興味関心の幅を図る声掛けかけをしたり、保育現場ではなかなか効果測定できていませんが、障がいがどうとかでなく一人の人として、個別的にねらいをもって保育しています。

 多動だな、もう2歳で字がよめちゃうんだぁ、でも目が合わないな、とか現場で感じることはあれど、ADHDかな?学習障害のほうなのか。。。などと現場でカテゴライズしている暇はありません。療育支援が必要なのかもと感じつつも、一瞬一瞬安全を確保しながら頭の中フル回転で保育してます。

未来をつくる保育


発達を捉えながらの保育

 感情などの子どものやりたい欲、やって欲しい欲を発達段階と照らし合わせて、子どもの様子を詳細にとらえながら保育しています。
 例えば園生活では子どもにとって、おもちゃや遊具の順番を待つという機会が多くあります。0歳、1歳は興味関心が先立ち目の前にあるものに反射的に手が伸びます。これが2歳になると順番を待てるようになり始め、3歳くらいになると多くの子どもは待てるようになります。これは欲求を抑える力がついてきます。ただし、もちろん個人差があります。保育士はこの、個人差の部分を集団に中にいるそれぞれの子どもに対して、言葉を変え、やり方を変えながら保育しているわけです。
 4歳5歳になると 自身で工夫しながら待てるようになります。遊びたいものがあるとすれば代替のおもちゃで気持ちを消化して待ったり、友達同士で交渉して順番を決めたりすることも出来るようになります。もちろん、思いが違えばトラブルも起きます。一人一人の子どもの欲や情緒を受け止めながら子どもによって対応を変えています。

 つまり、保育士は子どもが社会で活躍するために必要な非認知スキルを育てる仕事をしているわけです。

保育士の仕事を多様にしたい

 ここで、私が常日頃考えていることが保育士の仕事をもっともっと多様にしたい。悲しいことに社会の多くの人は保育士の仕事を子どものお世話をする仕事だと思っています。私はそうではないと考えています。子どもの未来を創造する仕事です。現場で培った経験を保育園などの施設だけで終わらせるのは非常にもったいないです。

 経験年数で測れるわけではありませんが保育士の経験の価値の高さをいつも感じています。とはいえ、私自身も疲弊しながらは働いていた時期もあります。疲弊して働く保育士が減って欲しいと思いますし、保育者の社会的価値がもっともっと上がればいいなと思います。私は保育者としてはまだまだですが保育者という概念に捉われるつもりもありません。多様でいいと思います。私自身は保育士の働き方をもっと多様にしていくための挑戦をしていきたいと思います。

最後に参考書籍を載せておきます。


最後まで読んで頂きありがとうございます。




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