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UX設計のフレームワークから入らないほうが良い理由

UX設計のフレームワークを学べる本はたくさん出版されていて、簡単に学べて実務に活かしやすくなっています。
フレームワークを使うことで、より質の高いプロダクトを作れたりプロジェクトの推進に貢献できたりしますが、返って逆効果になってしまう場合があります。
それは、その「フレームワークを使うことが目的になってしまう」ことです。UXデザイナーを目指している人や、UXデザインを学んだばかりの人が、タイミングや目的関係なくフレームワークを使いたいという理由だけで導入してしまうことが多いなと今までの経験上で感じます。


課題解決するためのフレームワークであることを理解する

フレームワークを使いたいという理由で導入してしまうと、
出てきたアウトプットを見て、「これって何に使うんだったっけ?」となってしまい、次のステップに活かせず、ただ作って終わりの無意味なアウトプットになってしまいます。
UX設計のフレームワークは「課題を解決したり検証したりするためのもの」です。
大切なのは、プロジェクトの目的や課題をちゃんと把握した上で、どんなタイミングでどう取り入れるのかを見極めることです。


フレームワークは完璧なものではない

プロジェクトの目的や課題をちゃんと把握して適切なフレームワークを取り入れたからといって、そのまま正解が導き出せるものではありません。
サービス自体の内容や、プロジェクトの性質、目的や課題、関わるメンバー、予算やスケジュールなどによって、解決したい内容や検証項目が変わってくるため、フレームワークをカスタマイズしたり、組み合わせたりする必要があります。
ただし、どんなに工夫して行ったとしても正解を一発で導き出すのは難しいです。むしろ、ユーザー体験には正解はないため、日々仮説検証を行いながら少しずつ改良していかないといけません。


課題を解決したいという強い思いが大事

UX設計は完璧を求めすぎず、小さくやってみて調整したり改良したり試行錯誤をくり返しながら進めていくため根気が必要です。
地味な作業もあったり時間も膨大に掛かることもあります。
それを乗り越えるためにも「絶対にこの課題を解決する!目的を達成する!」という気概と情熱を持つことがなによりも大事です。

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