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チームに守られているということ

ゲームモデルというものをはっきりさせた2018年でした。

※写真は今年の冬にバルセロナダービーで自分が撮ったもので、記事とは特に関係ありません。

【チームに守られる】
①承認欲求と社会的欲求
②個人における責任

2018年強く感じた
「チームに守られる」
ということを
大きく2つの括りで話していきます。


①承認欲求と社会的欲求

僕はトップチームではなく
セカンドチーム以下を指導しています。

トップチームは当然勝利が求められるため、
戦い方もより現実味を帯びます。

2チーム以上抱えている大学、高校の指導者の方はわかるかと思いますが、セカンドチーム以下に求められることは実はたくさんあります。

僕のチームの場合

❶1人でも多くの選手をトップチーム、
上のカテゴリーにあげる
❷所属しているサテライトリーグでの勝利
❸高次元へのモチベーションコントロール

①と②はわかりやすいかと思います。

③においてなぜ高次元とつけたのか、

皆さんご存知であろうマズローの欲求における5段階説です。

これも諸説あり、現代では(過去もだと思いますが)全ての人に当てはまるというわけではありません。

興味のある方は是非ググってみてください、


こんなのもあれば


こんなのもあります。


マズローの欲求5段階の図↓

画像1


僕も心理学は勉強中ですが、
今指導していて納得だなと思えるのは年代や環境においてその人それぞれの欲求は変わるということです。

これがわかりやすいです。

少し話が脱線しましたが、
大学生、特に2年生以上の学生(高校生との関わりが薄いのでわかりませんが、もしかしたら高校生も2.3年生は?)に感じるのが、
上の図における
【社会的欲求】【承認欲求】の重要性です。

そして殊更問題なのが、
諸説ありますが、1番わかりやすくシンプルなマズローの欲求階層説から考えるとこの中階層にあたる2つの欲求が満たされるとさらに高次の欲求である自己実現の欲求を求めない人が現代では増えているというのです。
(僕の感覚では自己実現を求めることで承認欲求、社会的欲求も満たされることになるなと思うのですが。。。)

確かに小さい頃から抱き続けてきた夢である
プロサッカー選手になるにはもう難しいかもしれないと感じる時期である大学生ですが、
コーチとしては
やれる限り自分の成長を信じて取り組んでほしいものです。

そのため、
サテライトリーグで試合に出てるからok
チームメイトともコミュニケーションをよくとりトレーニングも取り組めてるからok
試合にも勝てることが増えたからからok

これでは何も意味がないということです。

そのため、
常に高次元である自分の成長を信じ、
さらなる自己実現を目指し続けるための
モチベーションコントロールというのが
僕が今いるところでは必要になるということです。

❶1人でも多くの選手をトップチーム、
上のカテゴリーにあげる
❷所属しているサテライトリーグでの勝利
❸高次元へのモチベーションコントロール

これら3全てを鑑みて
ゲームモデルを作成したことをよく覚えています。

【チームに守られる」
①承認欲求と社会的欲求
②個人における責任

②個人における責任

選手たちも僕自身も理想的だと感じていたゲームモデルを掲げトレーニング、ゲームを行っていたこの年。
ゲームモデルを浸透させる方法も様々あるかと思いますが、僕は1番大きな全体からスタートし、少しずつその領域を小さくしていく形でトレーニングを行いました。

僕もゲームモデルを浸透させることに頭が一杯だったこともあり、確かにゲームモデルは浸透していきました。

その都度起きるミスに対しても
全体の動き、少し領域を狭めたグループにおける改善点を話していました。

例えば当時のゲームモデルで振り返ると

攻撃
主原則:ボールを保持しながら意図的に前進し、中と外を使い分けてゴールを目指す
準原則:取りたいスペース、フリーマンの共有と配置(5レーンを意識しながらスペースを分配)
準々原則:システムに囚われずにその瞬間現存するスペースの確認とコーチング

このようなものがある中で
ビルドアップでミスが起きたとします。

その時にまず全体での配置やフリーマンの共有が不十分だった、仲間に伝えておくのが遅かった、などの全体の指摘がメインになり、

・ボール周辺2.3人のグループで改善できたこと

・ボールロストプレイヤーが改善できたこと

というような
全体ではなく小さなグループ、個人の領域でそのミスを回避できるのでは?そのために何が必要?という目線でのコーチングが少なくなっていました。

いうなれば
ゲームモデルというチームに守られ
ミスの所存や原因を自分に向けることが減っていたのです。
(もちろんそうじゃない選手もいました)

ゲームモデルがないと難しい側面の方が大きいとは思いますが、使い方を間違えると良くない部分はやはり何事にもあるなと感じました。

つまり
あくまでもゲームモデルにリンクさせた上で
そのゲームモデルを浸透させることと、そのゲームモデルに必要な個人の育成を具体的に指導することも必要だということです。



【チームに守られる】
①承認欲求と社会的欲求
②個人における責任

まとめ

現在の大学で指導している気づきですが、
誰にでも承認欲求でとどまってしまいがちな部分はあるなと思いました。また組織に所属して個人としての問題が薄くなりがちな中でも常に自分に目を向けたいなと自分への戒めとして締めたいと思います。
僕自身の振り返りに付き合ってもらってありがとうございました(笑)


横田

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