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【ふせん】あなたはあなたが使っている言葉でできている_#014

概要

書評というほど本全体に対する批評は薄く、
読書感想文というほど総合的な感想ではない。
気になった言葉に対して感じたことを「ふせん」として書き記すシリーズ。

あなたはあなたが使っている言葉でできている


気になった言葉たちと感想など

この本はあなたが答えを手に入れることを願うが、答えは外側ではなく、あなたの中にある。答えを見つける必要なんてない。あなたが答えなのだから。

あなたはあなたが使っている言葉でできている

生きていく中で様々な興味関心ごとがあり、それらのあらゆる答えは自分の中にある。この「答え」という言葉はとても直感的な言葉だと思うが、「価値観」や「思考(のくせ)」などのいわゆる個性ととらえられる部分のこともさしているのではないかと思う。
外に答えを求めるのではなく、自分の中にある答えを見つけることを意識したい。また、これは自分だけの話ではなく、他人の答えもまたその人自身の中にあるものだと考え、正しさや答えの押し売りをしないように自身の言動にも気を付けたい。


「仮にどうしようもない出来事が起こったとしても、そのあとどんな人生を送ったかは100パーセント自分の責任だ」

あなたはあなたが使っている言葉でできている

過去は変えられないが、未来はいくらでも変えられるという類の話だろう。
自分の中にある答えに従って日々を送るなかで、外的要因でどうしようもないことはいくらでも起こりうる。その先で、さらに自分の中の答えをもとに行動することで、自分の人生に責任を持ち、これまでの経験に自分なりに意味を与えていくことが重要だと感じる。
自身のおかれている状況に対して他責の念ばかりを持ってしまうと、被害者意識が根付いてしまうという話もある。今の自分はこれまでの自分の選択の先にあるという意識をしっかりと持っていたい。


あなたには意志があるだろうか?

あなたはあなたが使っている言葉でできている

突然作者が問いかけてきてドキッとした一文。
本書のような洋書はこういった力強い言葉が多く登場する印象がある。
とてもシンプルで重要な問いかけであり、自分というものを見失わないためにも時々自問自答したい一文だと思う。時にはリラックスして過ごすことももちろん大事ではあるが、可能な限り自分の意志をしっかりと持って日々を過ごしたい。


先の見えない人生を進むのに、過去をリピートして生きるほど安全なことはない。

あなたはあなたが使っている言葉でできている

人がなかなか挑戦に踏み込めない要因のひとつとして表現された一節。要は現状維持バイアスの背景的な話であり、変化のない状態のほうが安心安全ではあるだろう。
しかし、そもそも変化の激しい時代と言われている現代において、周りの変化を無視して現状維持に終始していて本当に安心安全なのかは少し疑問にも思えてくる。
現状維持が絶対悪とまでは言いきれないが、変化に目を向け、自身も必要な変化を起こしていかないといけないなと感じた。


多くの人は自分だけの小さく整った確実な世界に閉じこもっている。

あなたはあなたが使っている言葉でできている

これも現状維持バイアスを表した言葉だろう。
何度も同等な話が出てくるように、それだけ意識して変化を求め続けないと、人はすぐに現状に留まろうとするということなのだろう。


規格外のことに取り組むほど、常識の世界へ連れ戻そうとする力も大きくなる。 その大きな理由は、彼らなりの「あなた像」があるからだ。あなたがその型から外れた行動を取れば、あなたの世界だけでなく、彼らの世界も引っかき回されるからだ。

あなたはあなたが使っている言葉でできている

これは少し抽象的な文のようにも思えるが、少し直接的な表現に言い換えて、「自身の常識が否定されないように、足を引っ張る人がいる」という意味だと解釈した。
再三出てきている通り現状維持バイアスもあり、これは周りからの反対だけではなく自分自身も新しいことに否定的になりやすい背景とも言える。
こういった心理も理解した上で、少しずつでも自身に変化を起こしていきたい。


あなたはまさに今していることだ。 これからするつもりだと言っていることではない。

あなたはあなたが使っている言葉でできている

「明日やろう」は「バカ野郎」的な。
仕事や私生活でなにを目指すにしても行動が伴っていないとなんの意味もないのだからまずは行動、あるいは言葉からでも目指すものに近づけていくべきだろう。
その言動の小さな変化のその先に、目指す目標や未来、理想がきっとあるのだと感じた。

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