「自立」と「自律」
中学校時代の野球のクラブチームの監督さんに、こんなことを言われたことがあります。
「よく、自立します!っていうだろ?でも、自立には2種類ある。"自立"と"自律"だ。自分で立つことは大体の人はできる。でも大事なのは、自分を律すること。」
僕はこの言葉を今でも覚えていますし、僕の中に強い影響をもたらしてくれました。
自分で立つ。というのは、誰にでもできます。脚に障害がある人は、立つことができないかもしれないじゃないかという声もありそうなので、もっと言えば、「存在する」ということが僕の考える自立です。特に何も意識していなくても、僕ら人間はこの世界に存在することができます。
そういう意味では、「自立することは誰でもできる」と言えるでしょう
しかし、「自律」はどうでしょうか。
「自分を律する」ということは、とても難しいです。
自分を律するということは、「自分の感じたこと、考えたことを、自分自身が忠実に行動に移す」ということ。
身近な例を挙げると、明日は7時に起きると決めたら、翌朝ちゃんと7時きっかりに起きるといった具合だ。これが、二度寝をしてしまったりしたら、自分を律することはできていないのです。
これはかなり極端かつ簡単な例ですが、自律とは、言い換えるならば「自分との決まり事を守る」ということでもあります。
・今日は宿題を終わらせるぞ
・今日は運動を1時間しよう
・寝る前に本を読む習慣をつけようと
・整理整頓を習慣にしよう
このような「短期的」なものから初めて見ることが、将来の自分の成長に繋がると思います。
自分を律することは、簡単なことではありません。
僕ら人間が、一般的な経済学で定義されている「合理的な存在」であれば、自分を律することは非常に簡単です。
しかし近年、「人間は不合理的である」という概念に沿った行動経済学という学問が注目されているほど、私たち人間は時に不合理な選択をしてしまいます。
ダイエットするぞ!と決めたのならば、間食を控えることが合理的ですし、脂っこいものや甘いものを摂りすぎないことも合理的な選択のはずです。
しかし実際は、ついつまみ食いをしてしまったり、毎日の少しの運動すらできないのが私たち人間です。
そんな中で、自分を律する行動ができたらどうでしょうか。確実に、周りの人たちと差をつけることが可能だと僕は思います。
しかし、「人と比較しても仕方がない。大切なのは、昨日の自分と比較すること」とはよく言ったものですが、本当にその通りだと思います。
自分を律して目の前の課題を確実にクリアし、それを自分の将来の成功に結び付けたいなとつくづく思います。
今回も読んでいただきありがとうございました😊
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