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マーケティング戦略

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ブランディングによって構築された「価値」が「売れる(伝わる)仕組み」を作り上げるマーケティング戦略について発信しています。
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2021年10月の記事一覧

「ポジショニング」の2つの留意点

マーケティングにおける重要なフレームワークであるSTP。

Sはセグメンテーションを表し、簡単にいうと「市場の細分化」である。

Tはターゲティングを表し、セグメンテーションで細分化した市場のうち、自社の経営資源をどこのセグメントに集中投下するのかを決める過程である。

そしてPはポジショニングであり、競合他社との差別化であったり、消費者の頭の中に、抱いてもらいたい自社の「位置」を植え付ける作業で

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「ブランド連想」に求められること

前回の記事で、ブランドエクイティ(企業の持つ資産価値、社会的価値)の4つの構成要素を解説した。

今回はその4つ目の構成要素であった、「ブランド連想」に求められることを記事にしていきたい。

ブランド連想に求められることは主に3つある。

一つ目は、「一貫性」である。
これは人間関係でも同じだろうが、言動や行動に一貫性がある人は信用できるだろう。しかし、ウソをよくついたり、言い訳をするような人に安

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「ブランドエクイティ」とは

ブランドエクイティ。それはすなわち、「そのブランドの持つ資産価値、社会的価値」のことを指す。

そもそも、「ブランドとは何なのか」を簡潔に述べたい。

企業の持つ6つの資産は、①ヒト②モノ(設備)③金④情報⑤時間⑥知的財産、だと言われているが、この6つ目の知的財産こそが、企業努力によってこれまで築き上げてきた「ブランド」である。

今日のマーケティングにおいて、ブランドを強化すること。すなわち「ブ

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消費とは、「問題解決行動」である

以前の記事で、マーケティングミックス(4p)のうちの製品(product)に対応する4cのうちの一つ、顧客ソリューション(customer solution)というフレーズを紹介した。

ソリューションとは、「問題解決」という意味であり、すなわち消費者が製品を買う根本的な理由は、「消費者の中である問題」が起きたからであり、その問題を解決するために、消費という行動を取るというメカニズムである。

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製品コンセプトからマーケティングコンセプトへ

まず、製品コンセプトというワードについて説明する。

製品コンセプトを簡単に述べるならば、「安くて、品質の良いものが売れる」という思考である。この思考が長らくマーケティングの中心だったため、各企業は、技術力の向上、発展を目指し、とにかく安く、良い製品を作ることを目指した。

しかし、一見合理的に見えるこの製品コンセプトには、ある欠点がある。それは、「顧客のニーズ」に目を向けていないことである。

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マーケティング「VRIO分析」

VRIO分析とは、マーケティングにおいて、「自社の経営資源についての価値」をフレームワーク化したものである。

V(value)経済価値まずVRIO分析のうち、最初のVは、「自社の経営資源には経済価値があるのか」について分析することができる。

R(rarity)希少性2つ目のRは、「自社の経営資源には希少性があるのか」についての分析である。

I(imitability)模倣困難性3つ目のIは、

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