「ブランド連想」に求められること

前回の記事で、ブランドエクイティ(企業の持つ資産価値、社会的価値)の4つの構成要素を解説した。

今回はその4つ目の構成要素であった、「ブランド連想」に求められることを記事にしていきたい。

ブランド連想に求められることは主に3つある。

一つ目は、「一貫性」である。
これは人間関係でも同じだろうが、言動や行動に一貫性がある人は信用できるだろう。しかし、ウソをよくついたり、言い訳をするような人に安心感、信憑性はない。これはブランドでも同じであり、いかに打ち出したいブランドの「強み」に一貫性を持たせられるかが重要となる。

二つ目は「持続性」である。
いくらブランドの強みに一貫性があったからといっても、それが短期間で終わってしまうなら意味がない。ブランドの強みに一貫性を持たせることに成功したら、次はいかにその期間を長くできるかが二つ目の課題だ。しかしここで難しいのは、「消費者のニーズは変わっていく」ということ。簡単にいうならば、「ずっと同じようなブランドは消費者に飽きられてしまう」ということだ。そのため、ブランドの強みに一貫性を持たせつつ、ある程度の期間でブランドの強みを微調整するという作業が必要となってくる。

そして三つ目は「競合との差別化」である。
想像してみて欲しいのだが、目の前の陳列棚に、同じような商品が2つ並んでいた場合、皆さんは何を基準にどちらかの商品を選ぶだろうか。おそらく、「自らのニーズに、より適合した商品」を選ぶのではないだろうか。
このように、自社の製品は消費者の目の前で、競合他社の製品と常に比較をされる。そのため、いかに強豪ブランドとの差別化。差別化ポジショニングを取れるかが、消費者に選ばれるために重要になる。

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