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足し算、引き算、そして掛け算

20代前半の自分はとにかく自分の本業の知識・技術を蓄積することに全精力を使っていました。
そして、それが正しい道・あるべき姿、そんな風に毎日を過ごしていました。
私は理学療法士という医療従事者だったので、自分の専門分野の知識・技術をひたすらつけることが重要だと思ってました。

でも現実の仕事はそればっかりやってる場合ではないので、たくさんの雑務がありました。
自分は専門知識・技術を「足していく」ことがやるべきことと思っていたので、雑務は余計な仕事・必要ないこと、そんな風に見ていました。

徐々に知識・技術が高まってくると、その知識・技術の中に「好き・嫌い」が出てきました。
だから自然と好きなことに偏った高め方になり、また意識的に嫌いな部分は「引いて」行きました。
本棚は、満ち潮から引き潮に変わるように、徐々に本が減っていきました。

そして30代中盤になってくると管理職としての業務が増え、本業の知識・技術だけではなく、様々な技能が求められるようになりました。
本業を高めることが正しい道と考えていた自分にとっては葛藤の日々でした。
業界でNO.1になること、そんな大それた目標はなかったけど、そういう方向に進むことが正しいと思っていた自分にとっては、本業外の様々な技能を求められることは道から外れることであり、すごくつらかった。

そんな時に出会った本は『天才の証明 中田敦彦著』

天才の証明

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一言で説明するなら
「NO.1を目指すな!オンリーワンになれ!」

これを読んでから少し肩の荷がおりましたね。
自分は敷かれたレールの上で、もう何キロも先を走っている人たちと自分の位置を比較して、どうしたらその人たちのように前の方に進めるのかって考えてた。
でも、それって違うなって。この本が教えてくれましたね。

誰も歩いていない道を歩く方が、比較対象があまりいないから気楽だし、結局それってその道の先頭走ることになるから、結局NO.1。
だからオンリーワンになると、結局NO.1になる。
なんか、すごくずしんと来たのを覚えてますね。

そこから、自分の専門以外のことに興味がもてたり、楽しく思えたりするようになって、その結果、
本業の分野×〇×〇×〇……=オンリーワン!
みたいにすることが如何に重要なのかってことに気づかされましたね。要は「掛け算」ですね。

敷かれたレールの上で頑張る。
それも悪くないですが、好きなことを色々やって掛け算してみると、意外とすごく面白くなってくる。
最近、やっとわかってきました。

もっと若いときにこの「掛け算」の重要性知れたら良かったなぁ、なんて最近思ったりします。
だから、私より若い人にはわかって欲しいなぁ。

意味ないことなんてないってこと。
すべてはある程度年数経てば、掛け算に使えるものになってるってこと。