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大公開!書籍の売上の数字

売り切れ

こんな数字、多分みんな極秘扱いだと思うんだけど(大袈裟)、出版社を通さずに自分で書籍を作って本屋の棚にねじ込んだ経過報告です。

通常は出版社から本を出しますが、私は自分で編集者、デザイナーを手配して自分で本を書き、自腹で印刷して、書籍営業代行をしている会社(出版社が副業的に自社の口座の名義を貸す形でけっこうあちこちでやっています)に書店に卸してもらうよう契約して、本を作りました。
形としては、自費出版の大掛かりな感じです。選ばれるのを待つより、自分でねじ込んだ感じです。

「満ち欠けスケジューリング術」(9784861132865)
パブライン(紀伊國屋書店)…業界シェア7~8%の紀伊国屋書店の情報なので、この数字を約13倍すると全体の売れ行き数が推定されるという指標になっているらしいです
スタート 129入 3売  消化率 2.3%
1週)129入 21売 消化率 13.8%
2週)162入 44売 消化率 27.0%
3週)173入 59売 消化率 33.9%
4週)187入 74売 消化率 39.4%

※1 10/12現在、紀伊国屋書店新宿本店では完売状態らしく出版関係者から「デビュー本にしては健闘している」とのお言葉。なお次はこの関係者の出版社から本を出す可能性あり(社内で企画が通ったそうな)

※2 消化率というのが重要視されている指標らしくここが30%越えると重版を検討するそうです。2週目すぎで30%くらいになっているので、けっこう優秀な方らしい。

※3 手帳の書き方やスケジューリング術についての本なのですが、満ち欠けとつくだけでスピリチュアル棚、占い、精神世界の棚に放り込まれるという状態になっており、虚偽表示ではないかとびくびくしている。手帳や文具系の棚に入っているのは丸善ジュンク堂系列。棚を決めるのは本屋。こっちの意向は完全無視っぽいです。本の中身を見ていない可能性は非常に高いです。お忙しいので。

日本出版販売株式会社(WIN)
スタート 479入 0売
1週)514入 50売  消化率9.7%
2週)536入 91売  消化率17.0%
3週)548入 114売 消化率20.8%
4週)573入 142売 消化率24.8%

Amazon
スタート 25冊売れ
1週 88冊売れ
2週 143冊売れ
3週 188冊売れ
4週 260冊売れ

なお、当店直販のオンラインショップから販売が
614冊

もともと、私はずっとオリジナルなレイアウトの手帳をオンライン販売して年商1000万くらいに小さく育ててきました。本筋はこちらの販売がメインです。Amazonで買うより当店オンラインショップで買ってほしいなって言うのが本音です。

ほかにも、直接卸しているお店もあるんだけど、そこは少数なのでカウントしないでおきます。

発売1カ月で4000部あった在庫の残りが、500冊くらい。
3500冊が市場に出回っているということです。
自社のオンラインショップの在庫用に1000冊確保して、3000冊を書籍営業に預けました。

直販オンラインショップからの販売以外は、取次(本の問屋さん)に40%と、書籍営業代行会社に本1冊の単価の7%を取られます。
そして売上が入ってくるのは、発売前の予約分が大体半年後なので、年を越さないとお金が入ってこない。
(しかも書籍流通の慣例というか、一回でスパッと払わず、ちょっとだけ数か月後に払うという謎の小分け入金される)

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つよく生きていきたい。