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12月17日、 「新しいわたしが生まれる日」

明日は、主催しているイベント「バースデーランウェイ」の開催日。やっとこの日が来た。

緊張したり、当日のことを考えたりする間もないくらい準備に追われていたわたし、本当にいつものことだなって笑ってしまう。


バースデーランウェイという名前には、「新しい自分が生まれる日」という意味を込めた。この企画を思いついたと同時に決めた言葉で、なんだかすごくしっくりきたのを覚えてる。
この「バースデーランウェイ」という名前を、わたしはとても気に入った。

思い返してみれば、3年前に立ち上げてから今まで、いろんな壁に何度もぶつかって、失敗して、その度にわたしは心が折れて。今も変わらないけど、ちょっとは強くなれたかな。

舞台のことなんて全然分からなくて、迷惑もたくさんかけた。チームのリーダーとして人を引っ張っていけるようなタイプでもなかったから。どうやったらプロジェクトを上手く動かせるか分からなくていろんな本を読んでみるけど、実際は本に書いてるみたいにうまくはいかない。

ずっとわたし、このプロジェクトをひとりでやっているって感じがしていて。自分でなんとかしないと。手伝ってくれているみんなに、ちゃんとした形で恩を返さないとって、これまで正直そんなふうに思ってた。みんなの大切な時間を使ってもらっていると思うと、どうしてもプレッシャーが大きくて、それを誰かに相談することもできなかった。

2022年。
新しくチームメンバーを募集して今回のバースデーランウェイを作った。
また新しくレベルアップしたかたちで。

わたしはこのメンバーとの出会いで考え方が大きく変わった。
バースデーランウェイを話す時の主語は"わたし"ではなく、"わたしたち"になって、今は一緒にこのプロジェクトを作っている感覚がある。

わたしは不安だったことをみんなにも話すようになった。
これからのこと、お金のこと、チームのこと、仕事のこと。
怖くて次に踏み出せないことも、これが最後かもしれないということも。

「次は開催できないかもしれない」
わたしはこの言葉が怖くてずっと言えなかった。ここまでやってきたのに、みんなが使ってくれた時間を水の泡にするように思えて。大きく夢を語っていた自分のことも情けなくて恥ずかしくて。でも現実を目の前にすると、次に進むことが本当に怖くてずっと答えを出せなかった。

今までなんでもできると思っていたわたしが、初めて「わたし、できないんじゃないか」って思ったことがバースデーランウェイだから。

実際にやってみて、どうしても超えられない壁を知って、解決できていないまま進んできた。 

このことをメンバーに打ち明けた時、その返答にわたしはすごく驚いた。ちょっと幻滅されるんじゃないかって不安だったけど、

「優花さんが辛いならやる意味がない」
「続けられる方法を一緒に考えよう」
「一旦、解散しますか!」

みんなそれぞれにわたしの思いを汲み取ってくれて、背中を押すでもなく、引き留めるでもなく、わたしに寄り添う言葉をくれた。

心がすごく楽になって、その時はわたしは本当にこのメンバーに出会えてよかったと改めて思った。

そして今。
その問題が解決したかというと何も解決はしていなくて、そんなことを考える余裕もなく前日まで来てしまった。

でもあの時みんなに打ち明けた時から、少し気持ちは変わってる。

まだどうやって続けていくかの道は見つかっていないけど、やっぱりわたしバースデーランウェイをどうしても続けたい。次の開催はいつできるかも分からなくて、はっきり言えなくってごめんねって思うけど、それでもまだ諦めたくなくて、この大切なイベントをもっと多くの人に知ってほしいし、居場所だと思える場所にしたい。

だから、やっぱりこれからも頑張ろうって思う。
バースデーランウェイで誰かの人生を変えるなんて、そんな大きなきっかけを作るって今までは自信を持って言えなかった。でも間違いなくわたしたちはそのきっかけを作るために全力を尽くしてきた。

だから今は、誰かが生きやすくなって、もっと自分らしく安心して表現できるような場所を作れるんじゃないかって思える。自分を変えることってすごく難しい。だから、どうやったら人は変われるかということをたくさん考えて、そのために必要なことを自分の中でも実践してきた。きっとバースデーランウェイは、誰がやってもできるわけじゃない。

きっとチームのみんな、自分が変わる瞬間を経験しているからこそ、その難しさや痛みを知っている。そんなチームだからこそ、このバースデーランウェイを作ることができるんだと思う。


去年のバースデーランウェイ

バースデーランウェイ当日を迎えるわたしへ

明日はわたしにとっても大きな一歩になるね。
バースデーランウェイは、本当に素敵なプロジェクトだから自信を持って。当日、わたしはきっと緊張して手を冷たくして、少し震えているんだろうな。

3年前、未来に絶望的だったあの日。
電車の中でバースデーランウェイを思いついて、そこから怒涛の日々だったね。休むことなく走り抜けた、すごく頑張ったと思うよ。まだまだってこれからも走っていきそうなわたしだけど、今回の開催を迎えたら、一呼吸置いて、次は本当に続けていくためにちゃんと考えていこう。焦らないで大丈夫。一人じゃないし、仲間がいる。わたしはバースデーランウェイのおかげでたくさん強くなれたから、自信を持って胸をはって、当日を迎えてください。

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バースデーランウェイ2022
「諦めきれない夢があるから、」

2022年12月17日(土)18:00〜19:00
ロームシアター京都 ノースホール

【チケット】
大人:3,000円 小人:1,500円

詳細はこちら↓


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