The Manhattan Transfer 「Acapella Christmas」 (2006)
この時期になると、世間はすっかりクリスマスモード。そうなると自然とチョイスする音楽もそういった関係のものになってしまいますね。
個人的にはTAKE 6の「We wish you a Merry Christmas」が昔っからの定番アルバムです。またクリスマス・ソングではポールの「Wonderful Christmas Time」とかダニー・ハザウェイの「This Christmas」なんかが私のお気に入りです。
で今回ですが、最近お気に入りの1枚のアカペラアルバムをご紹介しておきます。アカペラといえばマンハッタン・トランスファー!
彼らの、意外にも初の全編アカペラアルバムが本作。マントラのクリスマスアルバムとしては第二弾。第二弾とはいえ、こちらの方が好評のようです。
楽曲は以下全10曲。どれも有名なクリスマス・ソングですね。
1. Jingle Bells
2. White Christmas
3. Christmas Time Is Here
4. Good King Wenceslas
5. Toyland
6. My Grown-Up Christmas List
7. Merry Christmas Baby
8. I'll Be Home For Christmas
9. Christmas Is Coming (The Goose Is Getting Fat)
10. Winter Wonderland
アルバムトップはクリスマスの定番ソングの①「Jingle Bells」。これがまたヴォーカルアレンジが実に秀逸なんです。
冒頭の ♪ We Love Those J-I-N-G-L-E Bells ♪ の部分。恐らくラジオのジングルと掛け合わせたものと推測しますが、如何にもラジオ放送局のジングルの様に聞こえます。これがアルバムのオープニング的にもピッタリ。ですから最初の部分だけでは「ジングル・ベル」とは分かりません。ヴォーカル・アレンジはメンバーのアラン・ポール。カッコいいアレンジですね。
②「White Christmas」は私の大好きなクリスマス・ソングのひとつ、ビング・クロスビーで有名ですよね。イントロから結構凝ったアレンジで、一瞬「White Christmas」とは分からないくらい。こちらも素敵なヴォーカル・アレンジです。
往年のスタンダードソングではないという意味では⑥「My Grown-Up Christmas List」は異色作でしょうか。
この曲、本作の中でも私の一番のお気に入りで、メロディがフォスターっぽいなあと思ったら、予想通りデヴィッド・フォスター夫妻の作品でした。てっきりマントラのための書き下ろしかと思ったら、1990年にナタリー・コールに提供していた楽曲だったんですね。原曲はフォスター色が出ているナンバーですが、ここではマントラのファミリー(子供?)も参加した、非常にハートウォームな仕上がり。フォスターのメロディも、すごく胸に染みてきます。本アルバム中、一番のハイライト・ナンバーかもしれません。この曲を聴くためだけでも本作の購入価値はあると思ってます。
⑧「I'll Be Home for Christmas」もビング・クロスビーがヒットさせたクリスマスの定番曲。クリスマスだけは家に帰りたいという思いがヒシヒシと伝わってくる名曲。
アルバム最後を飾る楽曲も超定番の⑩「Winter Wonderland」。あまりにも多くのアーチストにカバーされているクリスマスソングですね。
クリスマスを信奉する外国の方々は、こうした楽曲を聴きながら、心穏やかにクリスマスを過ごすのでしょうね。本作はとても心暖まるアルバムですので、今年のクリスマスのお供に如何でしょうか。
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