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音楽の杜がおススメする邦楽

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメする邦楽アルバム集
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#1982年

稲垣潤一「246:3AM」(1982)

洋楽一辺倒だった私も高校・大学時代は結構邦楽も聴いておりました。特に心をワクワクさせてくれるような音楽は好んで聴いておりまして、その代表格が稲垣潤一さんです。 稲垣さんの音楽は、1982年のデビューから1985年発表の5作目「No Strings」までは、主に井上鑑のアレンジ、パラシュートのメンバーの名演奏によるジャパニーズAORの楽曲中心、それが1986年の「REALISTIC」からは、稲垣さん自身のツアーメンバー(TOPICS)による演奏、言い換えれば稲垣バンドが仕上げ

濱田金吾「midnight cruisin'」(1982)

レココレ9月号は「シティ・ポップの再定義」と題した特集でしたが、相変わらず賛否両論ありますね~。ここには127枚の再定義されたシティポップのアルバムが紹介されてますが、さすがに近藤真彦、少女隊、44マグナムまでセレクトされているのはどうかなあ~と。かなり確信犯的な感じもしますが…。 でも往年の定番アルバムもピックアップされてまして、その中の一枚…、今回初めて聴いてかなりハマってしまったアルバム、浜田金吾の「midnight cruisin'」をご紹介致します。 同時期に同じ

鳥山雄司 「Silver Shoes」 (1982)

おはようございます。 暑いですね~。こんな時はフュージョンがぴったり。 今ではヒーリング系のイメージもある鳥山雄司のセカンドアルバムです。 この当時、リー・リトナーとかラリー・カールトンといったフュージョンギタリストが活躍していましたが、それと呼応するように、日本でも松原正樹さんとか大村憲司さんとか、心地よいサウンドを奏でるギタリストがたくさんいらっしゃいました。それら作品は最近では店頭やネットでもあまりお目に掛かりませんが、そういったアルバムもサブスクではかなり聴けるのでう

Marlene「Summer Nights」(1982)

暑い1日になりそうですね。そんな時はやっぱりフュージョン系音楽。 マリーンといとのコラボの「マジック」が有名ですね〜。私もあの曲がキッカケでフュージョンというジャンルを知り、様々なフュージョンバンドを聴くようになりました。でもマリーン、「マジック」しか知りませんでした。あの曲の印象、強烈ですからね。 本作は彼女のセカンドアルバムで、なんとAOR バンドとして有名なシーウィンドと共演していたんですね〜〜! シーウィンドといえば、あのキレのあるホーンが何ともオシャレで、個人的にも

佐藤博「アウェイクニング」(1982)

以前のレココレ特集(シティポップ1980~1989年)でも取り上げていた佐藤博の「アウェイクニング」。殆ど知らなかった作品ですが、その記事を見て「いいなあ」と思っていた矢先、当時ヤフオクでまずまずの価格で出品されているのを見て、すぐに落札。当時本作ばかり聴いていた時期がございます。 まず驚かされるのは、本作が42年前に発表された作品であること、そしてそんな前に発表されているにも関わらず、今聴いても古臭さを感じさせないこと、この良質な作品を、殆ど一人録音で収録されていること。

ナイアガラ・トライアングル「Niagara Triangle vol.2」(1982)

今月のレコード・コレクターズはナイアガラ・トライアングル「Niagara Triangle vol.2」の特集らしいですね。 1982年3月リリース。今では考えらない大滝詠一、佐野元春、杉真理の3人が一堂に会したコラボレーションアルバム。 大滝がナイアガラ、佐野がエピック、杉がCBSと各々所属レーベルが違うのですが、同じソニーグループということで実現したもの。 当時大滝詠一は前年に世紀の名作「A LONG VACATION」を発表し、乗りに乗っていた時期。かたや佐野元春、杉

EPO「う・わ・さ・に・な・り・た・い」(1982)

都立松原高校伝説・・・1982年、EPOのサードアルバム「う・わ・さ・に・な・り・た・い」が発表された年、都立松原高校の体育館がリニューアルされました。その杮落しのステージに登場したのが高校のOBの清水信之と彼の1つ後輩にあたるEPO。翌年にはこの二人の最高傑作(作詞作曲:EPO、編曲:清水信之)、J-POPのエバーグリーンな名作「う、ふ、ふ、ふ、」が発表されましたね。 ちなみに松原高校の体育館ステージを見ていた高校1年生に渡辺美里がおりました。更に余談ですが、同じ松原高校に

佐野元春「SOMEDAY」(1982)

80年代の佐野元春の超名盤。まあ、今更こんな名作をご紹介するまでもないのですが・・・。でもひょっとしたらこのアルバムを知らない若い方々が居られるのではないかと思い、ご紹介する次第です。 Amazonのレビューでも圧倒的に5つ星評価が多いですね。でも2つ星、1つ星なんて評価もありますが、こうした評価を読むのも結構楽しみだったりします。なぜそう思うのか・・・、個人的にはこのアルバムはJ-POP史上の金字塔的アルバムだと思っているので、自分とは違う意見の評は気になります。それぞれ

山下達郎「FOR YOU」(1982)

やたら蒸しますね~。昨年まで名古屋に単身赴任していた身としては、名古屋の蒸し具合からしたら、ここ千葉の環境は天国…。それほど苦ではないですが…。というわけで清涼剤の山下達郎さんにご登場頂きました。 名盤「FOR YOU」。個人的には「Ride On Time」より大好きなアルバム。達郎サウンドの肝は青山純&伊藤広規の強烈なリズム隊に支えられたものであり、このリズム隊が揃った「Ride On Time」以降の達郎さんのアルバムが大好きです。 達郎さんは、この2人のリズム隊以

クリスタルキング「セシル」(1982)

その曲を聴くと妙に切なくなる曲ってありますよね?私も数曲、そういった曲があるのですが、この曲もそのうちの1曲。 中学時代に悪友から借りたシングルなのですが、何回も何回も聴きました。当時は松田聖子の「赤いスイートピー」とかアイドル全盛時代でしたので、こうしたニューミュージック系の音楽を聴いたときは新鮮でしたね。 クリスタルキングは通常はパンチパーマとサングラスのムッシュ吉崎と、クィーンのブライアン・メイを彷彿させる容姿の驚異のハイトーンヴォーカル、田中昌之のツインヴォーカルが

松田聖子「Pineapple」5th (1982)

1982年、私は当時中学生。松田聖子が一世を風靡していました。女子の同級生は誰もが松田聖子を聴いてましたが、洋楽を熱心に聴いていた私は、そういった歌謡曲を聴くことに抵抗がありました。 ましてや松田聖子のレコードを聴くなんて考えられないことでしたが、当時私の妹がたまたま「Canary」というアルバムを買って、よく聴いていたので、ちょっと参考がてら聴いてみると、これがイイ。でも仲間には松田聖子のLPがいいんだよ~、とは言えませんでした(笑)。妙なプライドがあったのかもしれません。

大滝詠一「EACH TIME」(1984)

本日は大滝詠一の日です。この日、1981年3月21日に「A LONG VACATION(ア・ロング・バケイション)」はリリースされたのでした。それを記念して…ということですね。 そして今日は大滝詠一ファーストアルバム&ナイアガラ作品のサブスク解禁日。特にファーストアルバムはじっくり聴きたかった1枚なので、楽しみですね~。 さて、今日はその大滝さんの夏の定番アルバムの登場です。 私の社会人1年目、最初に配属された支店の食堂のおばちゃんが、大滝詠一氏の叔母さんでした。よくその叔