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音楽の杜がおススメする邦楽

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人生の大半を音楽に注いできた「音楽の杜」がおススメする邦楽アルバム集
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#1978年

原田真二「Feel Happy」(1978)

当時は全くスルーしていても、今聴くと「スゴイ!」と思っちゃうアルバムってありますよね。私的に最近驚いたのが天才、原田真二のデビューアルバムです。 原田真二が最初に所属した事務所、アミューズが、原田真二のために設立されたものであったことは有名な話。キャンディーズのマネージャーとして有名だった大里洋吉氏が、ミュージカルに対する熱い思いから渡辺プロダクションを退社し、視察渡米する直前に紹介を受けた人物が原田真二だったわけで、彼が大里氏と一緒に渡米。渡米中に情が湧いてしまった大里氏

高中正義 「On Guitar」 (1978)

朝から曇り空、気分だけでも爽快な気持ちに…、こんな時はフュージョンですね。実は今回ご紹介するアルバム、全く知らなかったのですが、偶然聴く機会に恵まれ、今や最近の愛聴盤になってます。高中正義の「オン・ギター」。ご存知の方はマニアックですね(笑)。 本作、彼のオリジナル作品として発表されたわけではなく、教則本の付属レコードとして発表されたもの。オン・ギターは高中さん、オン・ベースが後藤次利、オン・ドラムスがつのだひろだったらしいです。それにしても本作、素晴らしいインストアルバムな

大貫妙子「MIGNONNE」(1978)

台風一過後、気持ちの良い天気が続いてますね。ということで、今回は気持ちの良いアルバム、かつ前の週のピーター・ゴールウェイ繋がりで大貫妙子さんをチョイスしました。 最近海外からの再評価が著しい大貫妙子の初期作品。特に「SUNSHOWER」と共に「MIGNONNE(ミニヨン)」はその代表作品ですね。今回は1978年発表の大貫妙子のサードアルバム「MIGNONNE」のご紹介。 ただし彼女自身はあまり本作にはいい思いはないらしく、本作をあまり聴き返していないとのこと。1,2枚目と自由

今年最後の投稿は、ゴダイゴ「西遊記」で・・・

今年もあっという間の1年、皆さんにとってこの1年、如何だったでしょうか。 私はといえば、セカンドキャリアとなる現職は軌道に乗り始め、まずまずの1年でしたが、(詳細は省きますが)父親がいろいろと苦労を強いられました。結果的に年末ギリギリに新たな住処を見つけ、そこに引っ越すことが出来ましたが、(私の場合はそうではないですが)親の介護はどこか他人事に感じていたものが、その役が周ってきたことで、自分もそういった年齢であるんだなあと痛感。そういえば職場等、周りも親の介護・看護等をされ

郷ひろみ(feat.樹木希林)「林檎殺人事件」(1978)

2011年、突然飛び込んできた「希林 33年ぶりフニフニダンス」の記事。フニフニダンス??? あの林檎殺人事件のこと?? 記憶の片隅に残っている名曲。正直TVドラマ「ムー一族」を見ていた記憶は全くないのですが、この当時の郷ひろみの歌う楽曲は小学生の心を確り掴んでいたのでした。 「お化けのロック」「林檎殺人事件」「いつも心に太陽を」「マイレディー」・・・。制作スタッフも強力なナンバーを用意していたものですね。 で、その「林檎殺人事件」。2011年当時、安藤裕子がカバーしたも

キャンディーズ「早春譜」(1978)

最近こちらにキャンディーズの洋楽カバーをアップしましたが、キャンディーズが洋楽好きであったことをもう少し知ってほしいなあと思ったもので、今回はキャンディーズのイメージを覆すようなアルバム、楽曲をご紹介致します。私自身も当時は、キャンディーズの音楽よりも「みごろ!たべごろ!笑いごろ!」のコミカルなキャンディーズが大好き小学生だったんですけどね…。 過去に「キャンディーズの魅力」という記事を別ブログに投稿させて頂いておりますが、こちらは1978年2月発表のラストシングル「微笑み

髙橋ユキヒロ「Saravah Saravah!」(1978)

実はこのアルバム、いつかご紹介しようと思っていて、私の中でなぜかお蔵入りになっていた名盤。 髙橋幸宏さん、素晴らしいドラマーでした。YMOはリアルタイムに聴いてましたが、幸宏さんのドラムについてはそれほど印象に残ってませんでした。それがサディスティックスでのドラミングを聴いてビックリ。それから後追いでYMOを聴き直して、幸宏さんのシャープなドラミングに改めて感動しておりました。 幸宏さんはガロのサポートメンバーとして活動後、サディスティック・ミカ・バンドに加入。1976年

大村憲司「KENJI SHOCK」(1978)

ハービーやTOTO等と対等に渡り合っている日本のフュージョン黎明期の超名盤今月のレコード・コレクターズ誌の特集は「アルファレコード」。村井邦彦さんが立ち上げた、荒井由実や赤い鳥でお馴染みの個性的なレーベルですね。このnoteをご覧になられている方で、どれだけの方が「アルファレコード」をご存じなのか分かりませんが、時代を牽引していったレーベルであることは間違いありません。 アルファというとシティポップ、YMOのイメージが強烈ですが、実はフュージョンもいいアルバムを制作しており

深町純 「深町純&ザ・ニューヨーク・オールスターズ・ライヴ」 (1978)

今回はフュージョンの隠れた超名盤をご紹介致します。フュージョンというと全く興味もなく、まして深町純なんか知らないという方が多いと思いますが、記事をスルーする前に本作の参加メンバーについてだけ見てください! 以下参加メンバーです…。 深町純 (key), Randy Brecker (tp), David Sanborn (as), Michael Brecker (ts), Richard Tee (p), Steve Khan (el-g, ac-g), Anthony

松任谷由実「悲しいほどお天気」(1979)

私がリアルタイムで聴いていたユーミンのアルバムは「ダイアモンドダストが消えぬまに」あたりです。(ちなみにシングル「守ってあげたい」の頃は中学生でしたが、そんな私でも印象に残ってます)。 それ以前の作品は全て後追い。ただ大学生の頃、全作品を聴きこみましたね~。そんななかでも「流線形'80」、「SURF&SNOW」、そして本作はよく聴きました。 この時代のニューミュージックの最高峰の音、それが本作だと思ってます。ティン・パン・アレーから流れを汲む豪華なバック・ミュージシャンと松