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ドライな親子関係に憧れる

こんばんは、ゆのまると申します。

また、親子関係のことで吐き出し。なんだか気持ちよく過ごせない連休です。


以前から、「母とのやりとりがしんどい」というお話を何度かしています。

まだまだこれからという時にパートナーに先立たれ、仕事に加え、高齢の両親の面倒に追われて忙しく過ごす母に、「もっと自由に楽しく過ごしてほしい」と思っているのは間違いありません。「どうして私だけ」と不条理な思いを抱えているのであれば、愚痴はいくらでも聞こうと思います。

でも、母からのLINEはいつも同じ。

孫か庭の写真を添えて、「孫ちゃんもこんなに大きくなりました。(中略)今日もやることが多くて大変でした」という日記のような長文の文章。そして終わりはいつも、「コロナでどこにも行けませんね。いい加減帰省したいでしょう」という言葉。私も当たり障りのないことを返すものの、正直コメントも尽きてきました。

私のオタクライフをご覧の皆さまには十分伝わっていると思うのですが、例えコロナがなかったとしても家から出たくないし、実家に帰るなんてもってのほか。夫とふたりで暮らすこの家が、最も楽しく最も落ち着く場所です。

それも何度か伝えているのに、母は私の言葉は聞かず自分の話ばかり。いつも「忙しいところすみません」の決まり文句で始まり、一、二週間経つとまた同じようなメッセージ……。

そうなんです。思い返せば、私自身のことはあまり聞いてもらった記憶がありません。夫の家に挨拶に行った際、お義母さんが洗い物の手を止めて私の方を向いて話を聞いてくれたことに、いたく感動したほどです。


夫やカウンセリングを受けていた心理士さんからは、「スタンプでも返しておけばいいんだよ」と言われるものの、それはそれで、母からの気持ちに応えられなかった自分を責めることにつながります。

それでも自分の時間はほしいので、昨日はLINEの通知を切っていたのですが(ポケスナしてました)、折悪しく母からの連絡が来ていて。今日気付いた時には半日くらい未読&朝には「大丈夫ですか?」の追撃……。

気付かなかったことを詫びて、まるでご機嫌伺いのようにこちらの状況も伝えたのですが、いまだ頭の隅でぐるぐるしていて少し疲れてしまいました。

こういったことを誰かに話すと、「お母さんも寂しいんだよ」とか「いくつになっても子供なんだから心配しているんだ」とか、はたまた「冷たい奴だな」と言われることも。

平均に比べて私が薄情なことは認めますが、それにしても母の方も少しは変わってくれないものか、と思ってしまいます。姪っ子の成長も、隣の家のお姉さんが里帰り出産してることも、そんなに興味ないんだよ……。


ちょうど今日、夫の実家から地元のお菓子やらカップラーメンやらマスクやらが届きました。

お義母さんの接し方は、ドライそのもの。用件のない時しか連絡はないし、用事がある時でも何往復かやりとりしたらスパッと終了。それでいて、ご自身はエネルギッシュに自分の好きなことをされていて、こういった荷物を送ってくれる際には、必ず一筆添えてくれます。ほどよい距離感と、それでいて見守ってくれているんだな、という心地よい心遣いを感じます。

母は、家族と職場という小さな世界で生きてきました。私が知る限り趣味はないし、友達と出かけるということもほとんどありませんでした。

母自身を貶しているわけではありません。いつだって家を守ってくれて、何よりも家族優先の人でした(そしてそれは今でも)。


案外、あと10年くらいして祖父母のことや何やかやが片付いたら、母ものびのび暮らし、今のことを笑って話せるようになるのかもしれません。「あの頃、ちょっと子離れできてなかったよね」と。

でも、今は。

私自身も「私は私、母は母」と割り切れていないし、このことで動揺すると夫にも迷惑をかけてしまいます。

一体どうしたものか。毎回毎回答えは出ず、解決を先送りにしてしまう私なのでした。困ったなぁ。


(追記)

この記事を書き終わってひと息ついていると母から電話が。

「テレビで〇〇大(私の出身大学)近くのお店のことやってるよ」

お、お母さん……。


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