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プライシングの重要性

こんにちは。白石です。*days83

各社の総合型フィットネスクラブから様々な施策が出ています。今日はハイブリッド型(24Hジムを使えるようにする)にした時のプライシングについてです。

キッズスクールを併設しない総合型クラブは非常に厳しい状況が続いているのではないか?と推測します。その中で、アフターコロナに流行していたハイブリッド型を導入する企業が見られます。

ジム・スタジオの人件費を極限まで削り、ジムはパブリック利用にして24H型へスタジオはプレコリオバーチャルを導入してセルフレッスンへがオーソドックスな形のようです。各企業で理念や使命がそれぞれありますし、存続するためにということもありますので、否定できるものではありません。

ここでポイントなのがプライシング(料金設定)なんですよねーーーー!

平均会員単価を下回った料金設定をしているのでは?と思われるいくつかの企業があります。しかも、インパクトがある価格でもない・・・若干安いみたいな・・・勿体ない!!!!!せっかく、入退館システムやセキュリティ対策の投資をして導入するのにプライシングが中途半端なのです。

平均単価以下に設定すると、その分「量」が必要になってきます。又、既存会員からの移行も考慮しなければなりません。そもそも論になりますが、コロナ禍で「量」を取りにいく戦術を敷くのは、何故でしょう?!しかも、平時から20%以上も会員が減している可能性が高いのに・・・

百歩譲って、「量」を取りにいくのであればマーケットに対してインパクトのあるプライシングをしなければなりません。これはビジネスモデル自体が変わる可能性が高いです。

これはマーケティングあるあるで、ボタンの掛け違いが複数を起きている事案です。絶対に成功しない!とは言いませんが、中期的には厳しいでしょう。マーケティングの段階で言うと、企業(事業)の存在意義、使命、価値を再定義し、STP(セグメント・ターゲティング・ポジショニング)、優位性の検証(ポジショニングの再確認)、差別的武器の何を装着するのか?の設計とオファー設計あたりがグチャグチャになっている感があります。皆様もお分かりの通り、初段階で掛け違いが起こると正しい成果は得られにくいです。後は運任せになりますから運が良ければ成功する可能性もあります。

「プライシング」は経営者の重要な決定事項です。それにはマーケティングの理解と世の中の需要と供給のバランスを見ながら設定していくことが大切です。

現在、総合型クラブが置かれている状況はどうでしょうか?

中途半端なプライシングや意図のない下げるプライシングは悪手だと思っています。世の中はあらゆる場面で2極化が進みます。中途半端は危険な場所かもしれません。今後の動向にも注視していきます。



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