1993年―湿った夏のヒット曲

先日、某ライブで松任谷由実さんの「真夏の夜の夢」のカバーを聞いた。

今年の長梅雨、冷夏(今のところ)の空気感と相まって、当時の記憶がよみがえってきた。

1993年の夏は、冷夏で米不足、どんより空と雨と台風、、そんな印象の高校1年の夏でした。

その年のヒット曲はなんとなくそんな湿った夏に呼応するように、ちょっと妖しげな色気がある曲が多かったイメージです。

1993年の年間チャートTOP10(オリコン調べ)は

1位 YAH YAH YAH/夢の番人 CHAGE&ASKA              

2位 愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない B'z

3位 ロード THE 虎舞竜

4位 エロティカ・セブン サザンオールスターズ

5位 裸足の女神 B'z

6位 負けないで ZARD

7位 時の扉 WANDS

8位 真夏の夜の夢 松任谷由実

9位 揺れる想い ZARD

10位 世界中の誰よりきっと 中山美穂&WANDS

チャゲアスの年間1位は嬉しかったー。懐かしのビーイング系が並んでますね。

そして注目は4位と8位。サザンの『エロティカ・セブン』、ユーミンの『真夏の夜の夢』。妖しいね、エロイね。この2曲がヒットチャートを席巻していたのが1993年8月の事。しかも他にも井上陽水の『Make-up Shadow』、大黒摩季の『Harlem Night』、TUBE『だって夏じゃない』なんかもこの年の夏曲。

TUBEさんの夏の曲、当時は「盛夏シングル」と言われていた曲は、夏の開放感と色気を歌ったものが多いけど、『だって夏じゃない』は歌詞もストレートだし、まあエロイ。陽水さんも妖しさ満開だし、大黒さん『Harlem Night』ってまたドストレートなタイトルで 笑

春からその傾向はあったこの年。大黒さんは「別れましょう私から 消えましょうあなたから」の中で「冗談じゃない 同情のSex」と歌ってて、当時の高校生としてのはかなり刺激的だったし、今考えると違う意味で意味深な槇原敬之の「彼女の恋人」。三角関係の男女の歌なんだけど、それまでのマッキーの爽やかさが影を潜めて、暗めな曲に(この後の『No.1』ってシングルは突き抜けて明るいけど)。また妖しさげ言えば本城裕二(三上博史)が劇中歌としてリリースした『夢 with You』。主題歌の久保田利伸バージョンは壮大なバラードなんだけど、本城裕二バージョンはこれまた湿り感MAXな感じに仕上がってるんだよね。

当時絶頂期のWANDSの夏シングルは『恋せよ乙女』。まあカッコイイロックな曲なんだけど、上杉昇のボーカルにカッコ良さよりもセクシーさを感じる曲だったな。

健康的な色気のある曲はclass『夏の日の1993』。水着姿の女友達にドキドキしていきなり恋に落ちる。。。まあ男って単純だよね 笑

もう一曲健康的な曲でも、MVがセクシーだったtrf『EZ DO DANCE」。trfはこの曲でブレイクしたよね。それまで「夜の街」(今風に)の音楽だったクラブダンスミュージックをJ-POP化した小室哲哉の功績だね。

また、まさにワンナイトラブなVOICE『24時間の神話』。『負けないで』・『揺れる想い』と爽やかに来て、不倫の曲を歌うZARD『もう少し あと少し…』

そんな曲たちに彩られた1993年の夏はまさに「湿った夏」だったな。でも何気に凄く思い出深い夏でもあるんだよね。常に友達といた想い出。青春だったな―。明るくはなかったけど 笑

そんな事を思い出した2020年の8月でした。



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