見出し画像

高校時代、友人の恋愛相談を受けた話

こんにちは。夕霧です。

私は、友達が多いほうではありません。むしろ、少ない友達と、その分深い付き合いをする方が好きです。

そんな数少ない私の友人たちですが、かなり変わった人が多いです。小学校からの幼馴染とも呼べる友人や、高校で出会った面白い人たち、大学で仲良くなった変わり者の友人などなど。

そんな彼・彼女たちから、私は恋愛相談を受けることが多かったです。以前もそんなことを書いています。


そこで今回は、私が受けた相談を、かなり脚色を入れて書いていきます。​もう何年も前の話もあるので、そもそもの記憶が曖昧です。それでも私用の備忘録なので、悪しからず。一種の小説?小話?のような感じで楽しんでいただければと思います。

それでは参りましょう!

ぴゅあな友人の恋

私には、高校入学当時から仲良くしている友人がいます。その子とは部活が同じで、話も合ったので、よくお喋りをしたり、部活のみんなと遊びに行ったりしていました。

彼女は勉強が得意で友人も多く、みんなから一目置かれ、愛されるような存在でした。そして、しっかりしたお姉さんでありながらどこか抜けていて、つい助けてあげたくなるような雰囲気が、彼女のかわいらしいポイントです。

彼女とは同じ大学に通っていますが、今までに私が受けた恋愛相談はかなり多いです。今回は、高校生の時からされていた相談について書いてみようと思います。

高3の夏休み明け。私は、その頃からよく相談を受けるようになります。

「ねぇ夕霧ちゃん、私、好きな人がいるんだけど……」

非常にかわいらしいですね。超絶ピュアな彼女は、クラスの隣の席の人を好きになってしまったようです。その時まであまり話したことが無かったけれど、「隣の席だし仲良くなりたい!」と勇気を出して連絡先を交換してから、だんだん惹かれていったとのことでした。いいなぁ、そんな甘酸っぱい恋、私もしたかったなぁ~。

そこから、毎日のように彼の話を聞くようになりました。彼が授業中にウトウトしていてかわいかったとか、彼女の体調が悪い時に上着を貸してくれた、とか。

顔を真っ赤にして話す彼女がかわいくてかわいくて、私と友人たちは面白がって話を聞きだしていました。当時恋愛を全然していなかった私は、他人の恋愛事情を聞くことで青春をおすそ分けしてもらっていたので、めちゃめちゃ楽しんで話を聞いていた記憶があります。

そして、彼女の怒涛のスキスキアタックの末、二人はめでたく付き合い始めます。その報告を受けたとき、自分のことのように喜んだのを覚えています。やっぱり、友達の恋が上手くいくと嬉しいものなんですよね。こちらはいちばん最初から見てきているわけですから。

そして付き合ってからは、デートに行くたびに「ここ行って何々したの!」とか、「この時彼がこうしてくれて嬉しかった」とか、照れながらもすべて教えてくれました。いや、私たち友人が、聞き出していたと言った方が正しいですね。一緒に帰ったり、授業中に目が合ったりと、小さな、些細なことも嬉しかったようです。恋をすると、そうなるんですかね。

そんな、砂糖を入れすぎた紅茶くらい甘すぎる超ラブラブな二人でしたが、高校卒業を機に少しずつ関係が変化していきます。

遠距離になった二人

高校を卒業し、彼女と私は同じ大学に進学しました。しかし、彼とは遠距離になってしまいます。

連絡を取るのが好きな彼女は、一日返信が返ってこないだけで、かなり不安になるようでした。彼も彼で忙しいのはわかっているけれど、電話もしたいし、連絡も取りあいたい。今までの距離が近すぎたせいで、簡単には会えなくなってしまった反動は、かなり大きかったようです。

「LINEが朝4時に返ってくるの」、と彼女。
即レスしてリアルタイムで会話を楽しみたいタイプだった彼女は、なかなか連絡を寄越さない彼に、次第に苛立ちを募らせていきます。

連絡頻度もかなり少なくなり、電話をかけても出てくれない。距離が空いて、会えなくなってしまっただけで、こんなにも変わってしまうなんて。話を聞いていた私は、驚きました。

そして、大学に入学して、2ヵ月ほどが経ったある日。いつものように彼女とご飯を食べていたのですが、彼女が、思いつめたような表情で、私に言いました。

「彼に、一回距離を置こう、って言われた……」

いや……めちゃめちゃ距離あるやん、と心の中でツッコみつつ、話を聞いていたら、物理ではなくどうやら二人の関係性のことについてのようでした。そりゃそうだ。

物理的距離が既に存在しているのに、精神的距離も置こう、なんて言われたら、彼女はどうなってしまうのだろう。私は、それだけが心配でした。

しかし、やはり悪い予感は的中してしまうもので。
話を聞いてみたら、彼には向こうで気になる子ができたらしく、彼女に対して「君のことが好きなのかわからなくなった、でも連絡は今まで通り取り合いたい。気持ちの整理がつくまで、待って欲しい」と言ってきたようでした。なんじゃそりゃ。そんなのアリ?

私は彼女がどうしたいのかを尊重したかったので、あえて具体的なアドバイスは出しませんでした。彼女の方はまだ彼のことが好きなようだったけれど、そんなことを言われて正気でいられるはずもありませんから。

結果、彼女は彼の言葉を信じ、半年ほど待つことになります。まあその間にもいろいろあったのですが、それはまた今度。彼女は非常にモテるので……羨ましい限りです。

彼女たちのその後と思ったこと

そして、半年後。結論としては、二人は別れてしまうことになります。高校時代から見ていた私としては、こんな未来になるとは予想もしていませんでした。あんなにラブラブだったのに……でも、学生の恋愛って、こんなものなんですかね。

泣きながら、「どうしたらいいかわからなくなっちゃった」と相談されたこともありましたが、別れた直後の彼女は、清々しい表情をしていました。彼女に対して不誠実な対応をしてきた彼に、散々不満や文句をぶつけたら、すっきりしたと。これからは普通に友達として接するから、もう大丈夫だと。

肩の重荷が下りたような彼女の笑顔を見て、私も心なしか嬉しくなりました。

私の友人たちは、切り替えが早いです。お別れしたら未練もなくすぐ吹っ切れて、次の恋を探し始められる。寧ろ男友達の方が、別れた彼女のことを忘れられなくて、次のステップに踏み出せない、という人が多いです。そんなもんなんですかね。失恋さえしたことのない私にはわかりませんが。(つら)

遠距離恋愛ってやっぱり難しいんだな、大変なんだな、というのを他人から学んだ私でした。遠距離でも上手くいってる人たち、本当にすごいです……

彼女はモテるので、その後は楽しそうに大学生活を送っていました。いいな。純粋に羨ましい。

サイテー彼氏を待っている間や別れた後も、彼女からはよく恋愛相談を受けていました。聞いているだけで楽しかったので、また備忘録にしようかな……

他人の恋愛に図々しく首を突っ込んだり突っ込まなかったりした私ですが、彼女たちに頼ってもらえるのは、嬉しいことでした。自分は聞き役が向いている、とは思っていたので、需要と供給が一致していたんですかね。

結果としてはお別れしてしまった彼女たちですが、私は話を聞いているだけで「おお、青春ってこういうことか……」と感じられました。できれば自分で体験したかったんですが。(他人の恋愛事情を聞いて楽しむなんて、趣味が悪くて申し訳ないです)

変わった友人たちによる恋愛相談は他にもいくつかあるので、備忘録(と言いつつもかなりフィクション)として書き留めようかな。自分のこともちょっとずつ書いてみようと思います。

では、今回はこのへんで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?