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元カノがいる彼と元彼がいない私の話

こんにちは。夕霧です。

これまでの記事でも書いてきているのですが、私は現在遠距離恋愛2年目で、彼と付き合ってもうすぐ2年が経とうとしています。
今回はタイトル通り、「元カノがいる彼」と「元彼がいない私」について書いていきます。もしかしたら共感してもらえる方もいるかもしれません。ちょっと長くなってしまったので、早速参ります。

私は、今の彼と付き合うまで、誰かと付き合ったことがありませんでした。高校まで共学でしたが、彼氏どころか好きな人すらできたことがない。恋愛自体に興味がなかったわけではないのですが、なんて言うんでしょう……
あえて自分以外に原因を求めるとするならば、当時の自分のキャラクター的に「恋愛」とは遠かった、と言えるかもしれません。

私は小学生の頃から、友人たちの中では「お姉ちゃんキャラ」でした。実際に妹がいるのもそうですが、友人の相談事を一手に引き受けたり、何かと頼ってもらったりと、割と面倒見は良い方だったと思います。小学生の頃のあだ名は「(本名)姉」でした。

そんな立ち位置を高校生の頃まで引きずり、周りに好きな人や彼氏ができてくる年になっても、私は恋愛に踏み出せずにいました。というより、好きな人ができませんでした。
こう言うと何だか上から目線っぽくなってしまうので嫌なんですが、あえてそのまま言うと、同年代の男子が、みんな子どもに見えていたんですよね。

男子からも「お姉ちゃんキャラ・優等生キャラ」として扱われ慣れていたので、同年代男子を好きになることはまずありませんでした。「お姉ちゃん」として皆に頼ってもらっていた分、私の方が誰かを頼りたかったんです。頼りにできる、大人っぽい人がその当時はタイプだったと思います。

それに加えて、心のどこかで「高校生くらいになれば彼氏ができるだろう」と思っていた節がありました。これは是非書き残しておきたいんですが、私の大好きな高校時代の先輩が残した名言があります。

『小学生の頃、中学生になれば彼氏ができると思っていた。
中学生の頃、高校生になれば彼氏ができると思っていた。
高校生の今、大学生になれば彼氏ができると思っている。
でも、私は自分から動いてこなかったから恋人ができたことがない。動かないと何も始まらない』

……これ、痺れますよね。まさに私のことだったからです。
彼氏ほしいほしいと言ってるだけで、何もしてなかった。恋愛に飛び込もう、好きな人を作ろうとさえも思っていなかったんです。

待ってるだけじゃ、何かが始まるわけもない。
先輩がしみじみとつぶやいたこの言葉が、私の胸に突き刺さりました。

とは言いつつも、高校時代は特に何もなく終わりました。周りの友人たちには恋人がいましたが、私はその相談役。楽しそうな彼女たちの話を聞きながら、「私はこのまま一生一人で生きていくのかもなあ」と人生を悲観していました。

お世話になっていた部活の顧問の先生には、「高校卒業までに彼氏ができなかったら、先生のおごりでご飯に行こう。慰めてやる」と言われていました。癪ですが、隠れ家レストランにオムライスを食べに連れていってもらいました。ちくしょう。

もともと恋愛小説や漫画が大好きで、恋愛に興味がなかったわけではなく、寧ろ人より興味や余計な知識は持っていました。他人から相談されることも多かったので、ノウハウや情報だけはある。自分で活かせるところはないけど。そんな感じでした。


しかし、彼氏いない歴20年が過ぎたある日。突然、私にも春が訪れます。

これが、現在の彼との出会いです。出会いと言っても、同じ学科の同期だったので、そこまで仲良くはないけど会ったら話すくらいの仲でした。あまり詳しく書くのは今は控えておきますが、とあるきっかけから私から彼に交際を申し込み、私たちは付き合うことに。

私にとっては初めての彼氏で、単純に嬉しかったです。イケメンで優しくて面白い、ちょっと変なところもあるけど文武両道な完璧超人。

……だからこそ、彼には元カノがいました。
しかも、私と付き合う前に付き合っていた元カノさんとはちょうど半年前に別れていたらしく、それも喧嘩等ではなく致し方のない理由だったようです。

私と付き合う直前にその話もされました。その時に彼が言っていたのは、『一度好きになった人のことは、簡単には忘れられない。しかもこっちの都合で別れているからなおさらだ』という言葉。

うっすらと涙を浮かべながらそう話す彼を、私は受け入れるしかありませんでした。それでも、私は彼に交際を持ち掛けました。その時が、人生で唯一のチャンスだったからです。

で、そのチャレンジは成功したわけですが、モテモテな彼と恋愛初心者な私では、どうしても違うところがあって。
それがまさに、過去の恋人の存在なんですよね。

私は勿論そんな人はいないのでいいのですが、彼は一生モテてるので元カノが何人いたのかはわかりません。怖くて聞けませんそんなこと。
それに、私は結構嫉妬をしてしまうタイプなので、元カノの話を聞いた日にはメンタルが終わります。別に自分と元カノを比べる必要はないってわかってるけど、どうしても心のどこかで比べちゃうんですよね。

多くの人にとって一番の敵は元カノや元カレ、という話を聞いたことがあります。多分それは間違ってない。でも、今カノは私なので、そもそも勝負にすらなってないんです。
……とは言いつつ、やっぱり気にしちゃうのが心理ってとこだと思います。私は結構気にして引きずってしまうので、自分からは聞いたことがありません。でも、何気ない会話の中で知ってしまうこともあるのです。

彼の地元で出かけるときは彼に行き先を決めてもらうことが多いのですが、そこはおそらく元カノとも行っていたんだろうなあ、と想像がつくわけです。
とある場所に行ったとき、大きな観覧車があり、「観覧車あるよ!乗る?」と聞いてみると、彼は「あの観覧車、カップルで乗ると別れるってジンクスがあるんだって。……俺、結構上手くいってるときに元カノと乗って別れたもん笑」と答えました。

……これ、どう返すのが正解だったんだろう。未だにわかりません。
「元カノ」というワードが彼の口から出た瞬間に、頭が真っ白になってしまいました。動揺しているのを悟られたくなくて、「そうなんだ、よかった!」とか意味の分からんことを口走ってしまいました。何が「よかった!」じゃ。ってか、「上手くいってる時に乗った」とかいう情報いる?いらないよね?誰得なん。

よかったのはよかったけど、その後のデートはどこかそわそわしてしまい、全力では楽しめませんでした。どうしても気にしてしまうんですよね。
「ああ、ここで元カノとデートしてたんだなあ」「二人でショッピングして楽しく過ごしてたのかな」なんて考えては、そんなことを考えていると彼にバレないように表情で誤魔化して。

彼がすべて悪いわけではなく、いちいち気にしてしまう自分にも嫌気が差しました。しかも、「気にしちゃうから元カノの話はしないで」と伝えていなかったので、そこで怒るのもなんか違うかな……とか思ったり。遠距離でなかなか会えないので、会えた時くらいは楽しく過ごしたい。喧嘩なんてもってのほかです。だから、この時はスルーしました。

世の中には「相手の過去の恋愛まで全部知りたい」という人もいたり、私の様に「気にしちゃうから知りたくない」という人もいると思います。彼は嘘がつけない性格なので何気なく言っただけかもしれませんが、私としては知らなくても良かったかな、と思います。わがままですけど。

最近はほぼそんな話は出なくなって私の精神もかなり守られているんですが、付き合った当初は、そういった話題に対してとても過敏でした。彼の地元で電車に乗っていて、ある駅を通過したとき「この駅因縁なんだよね」と彼が言ったので、「何が因縁なの?」と何気なく聞くと、「元カノの最寄りだったからさ……」と言われました。オイ、それはやめとけよ。

私は記憶力には自信があるので、その駅を通り過ぎるたびに「あ、元カノの最寄りだ」と思い出しては凹む、というのを繰り返しています。彼はそんなことを言ったのも覚えていないんでしょうが……。

更にショックだったのは、私が撮っていない彼の写真を、「これ夕霧ちゃんが撮ってくれたんだよね。いい写真だよね~」と言われたことでした。話の流れ的に「違うよ」とも言えず、笑って誤魔化してしまいましたが、私と元カノさんとの記憶を混同されていることに、単純にショックを受けました。

その写真は知ってるけど、やっぱり元カノが撮ったやつだったんだなあ。それまでなんとなくそうではないかと思っていたけど、友人と出かけたときの写真とかいう可能性もあったので確信は持てずにいましたが、この発言で確信しました。だって、あんなに柔らかくて素敵な表情、どう考えたって彼女にしか見せない表情だったから。

付き合った当初に彼からもらった写真で、すごく素敵でいい写真でしたが、やっぱりそうだったんだ、とか、元カノに撮ってもらった写真をくれたのか、とか考えると、更に凹むのでした。まあ、わかってたのでいいんですがね。

嫌な記憶ほど、頭にはこびりついてしまうものです。元カノさんとの思い出はそれはそれで取っておいていいから、私とは共有しなくていい。それだけ。今度彼の口から「元カノ」というワードが出ようものなら、はっきりと「その話はやめてくれ」と言いたいと思います。

彼も多分悪気があるわけではないと思います。うまく誤魔化したりスルーしたりということが苦手なだけです。嘘がつけない性格なので、そこは信頼度が高いことの表れだと思っています。
そして、私と付き合う直前に元カノさんのことについて話されましたが、私はその話を聞いて、「この人はとても誠実で一途なんだろうなあ」というのを感じ取りました。だから、遠距離になることがわかっていたうえで、彼と付き合いたいと思ったのです。

嫉妬は悪いことじゃないとは思っていますが、比べても仕方ないとも思っています。今彼の隣にいるのは私で、これからもきっとそうだと思っているので、もう誰とも比べたり勝負したりする必要はありません。元カノの話を出されようが、どんなに可愛いアイドルを推していようが、現時点で彼女としては私が彼の中のナンバーワンでありオンリーワンなのです。絶対そうです。そこに確信が持てなくてどうやって付き合っていくんでしょう?

不安になったり、つらくなったりするときも正直あります。遠距離だとなおさらです。でも、もう信じるしかないんです。今、彼のスマホの写真フォルダを埋めているのは私です。絶対そうなんだから!!!!!!!

彼に一つだけお願いするとすれば、私が喜ばなさそうな元カノの話はしないでほしいということ。元カノとの思い出を抹消しろとか、写真を消せとかそういうことを言っているのではなく、それを残しておいていいから私に見せないでほしい。ただそれだけです。

私には元カレはいません。だから彼はそこの心配や嫉妬はしなくて良いです。でも、彼には過去の相手がいる。私としては悔しかったり、どうしても考えてしまったりするところですが、もうその過去を変えることはできません。そこを含めて、彼という人を好きになっているという前提なのだから。

過去ではなく、現在と未来の話をしたい。過去は変えられないけど、未来はいくらでも変えられるのだから。私と彼との未来だって、決して保証されているわけではない。それでも、私は彼との関係を永く続けていきたいと思っています。だからこそ、元カノとかそんな過去のことをいちいち気にして病むのは、もう終わりにしたいんです。

一人でも十分充実して生きていけるけど、恋人が隣にいたらもっと人生が楽しいだろうな。そんな関係性でいたいんです。

初めての恋愛なのでまだわからないこともいっぱいあるけど、自分の選択が正しかった、これでよかったんだと後悔しないような日々を送れたらいいな。過去のことはあんまり気にせず、今の彼と向き合っていきたいと思います。

すみません、思ったより長くなってしまいました。
今日はこの辺で。

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