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恋するままに文字を書く

 今週もなんとか乗り切った。火曜、木曜は対面授業が再開。月曜、金曜は自宅で授業を受けるという日常が帰ってきた。先週までは木曜のみだったが、措置が進展したことによって今週からは通常営業というわけだ。

 この日々を久々に経験して、改めて体力が落ちていることを悟った。個人的にトレーニングは続けてきたが、6月に入ってからは雨や作業が入ってきたこともあって、なかなか外へ出られなかった。人の生活は簡単に戻せないし、日常と定義していたものが今や完全に非日常となってしまっていることに驚いた。

 一年くらい、まともに人と話せていない。お仕事や日常のことは立ち話程度にするが、とりとめのない会話が目に見えて減った。これは良いことだが、長い会議はほぼなくなった。けれども、創作のインスピレーション源はかなり意識しないと見つけづらくなった。

 目の前にあることに驚き、すべてをインプットし、自分の中で咀嚼することで何とか形作ってきた私にとって、現状はかなりしんどい。多くの創作者のみなさまにとってもそうだろう。

 同時に、世界に無駄なものはないのだと知った。何気ない瞬間、無駄と思われる時間が自分の人格形成に大きく寄与し、引き出しに繋がるのだと。人によっては削りたくなるかもしれないけれど、「ちょっと待ってよ」と私は言いたい。

 恋するままに文字を書く。言葉に、モノに、人に。生き方の余白だけは、失くしちゃいけないものなのだ。

 2021.6.25
 坂岡 優

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 いただいたサポートは取材や創作活動に役立てていきますので、よろしくお願いいたします……!!