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ひとりご飯が好き

 パピコとか、二本入りのヤクルトとか。あれを、ふたつ同時に食べる時って、なんだかいけないことをしてるみたいな気分になる。

 たしか、ヤクルトは一日一本が適量なんだよね? ……だから、ほんとにいけないことみたいなんだけども(笑)。

 友達や恋人がいるときはいいけど、そうじゃないときは処遇に困る。一個だけ残ってるし、もう溶けてる or ぬるいし。ヤクルトはまだ良いけど、チューペットアイスはただの“味つき水”になってしまう。

 モロッコヨーグル、うまい棒、カルパス、白身魚のカツ。

 幼い頃から、駄菓子はひとりで食べるのがいちばん美味しいと思ってた。今でも、ご飯はひとりで食べるのが好きだ。友達に誘われても、あんまり行きたいとは思わない。(食べ方とか、食べ物の好みを他人に知られたくないというのはある) 

 昼食時ですら、なるべく穴場の学生が行かないような店を選ぶことが多い。こうなると、もはや幼い頃から『ひとり時間』に適合していたのかもしれないなという気さえしてくる。

 友人とわいわいするのは好きだけどね、もちろん。それと同じくらい、ひとりの時間も好きだってこと。

 なぜかは知らないけれど、友達の輪の中にいつもいたり、いじられキャラみたいになってたりすることが多いから、不思議に思われることもあるんだけど……

 ひとり時間はそんなにネガティブなもんでもないかな。という話。美味しいご飯は黙々と!

 エッセイ「古今東西・偏愛AtoZ」第Y回
 坂岡 優

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