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言葉のギフトを届ける | GO AHEAD -僕の描く夢- 第495回

 ハッピーホリデー、メリークリスマス。こんばんは、坂岡です。

 ついに作品集「GIFT 2020」を発表しましたので、今日は一作ごとに解説を入れてみようと思います。あまり興味がないかもしれませんが、詩の作り上げていく過程を知っていただけたらなということで、お付き合いいただけると幸いです。

 まずは作品を読んでくださいな……

孤独な海
 ……70年代のカンタベリー・ロックをイメージした詩。スティーヴ・ヒレッジが好きで、彼が参加していたバンドの楽曲を思い起こしながら綴っていきました。一番はAメロ・Bメロ・Cメロ・サビという構成なのですが、二番はBメロ・Cメロから大サビという一気にクライマックスへと叩き込むといった展開を想定しています。調性はへ短調かな。BPMは108くらい。

 次の「Baby, My Loneliness」とは兄弟のような作品だと思っています。

Baby, My Loneliness
 ……Hump BackやSHISHAMOをイメージした詩。好きなんですよね、ガールズバンド。ただ、言葉の入れ方やフレーズの重ね方は爆風スランプっぽくなったような気がしています。

 好きじゃない恋愛に嫌気が差してきた青年が“恋”という概念に見切りをつけるというストーリー。結婚がすべてではないけれど、ひとつのゴールとしては結婚は存在し続けるだろう。

 いろんな想いを下敷きに、書きました。あの人は、元気にしてるかな?

空想交響詩α / β / θ(α:大いなる挑戦 / b:暗黒卿への逆襲 / c:愛の勇者たち)
 
……この作品は真っ正面からプログレのボキャブラリーを放り込みました。プログレといえば、やはり大仰なイメージ。交響詩といえば、リストや国民楽派といった複雑な技巧を要求される楽曲。個人的には、ベルリオーズの「幻想交響曲」から雪崩れ込んでいったので、そこらへんのソースもあるかもしれない。

 特撮っぽいといえば特撮っぽいし、クラシックっぽいといえばクラシックっぽい。

 大好きなんですよ、こういうの。心が充実してる時しか書けない作風ですな。

茜色の伝説
 ……これも好きだな。めちゃくちゃ好き。『成就しない恋愛』を物語のように綴るのが面白い。今年、ずっと追求してきました。やっとたどり着いたかな。

 わたしの恋愛ものって、結構な割合で実話が入ってくるんです。片想いもするし、恋もするし。恋してる時がいちばん幸せですから、相手にも同じように思ってもらえたら、最高だって感じてもらえたら……惚気話はこの辺にしておきましょうか。

 まあ、大人の恋愛ですよ。現実のわたしよりも、よっぽど成熟しているようで未熟な恋愛。

僕のクリスマスプレゼント
 ……これは成就してしまった恋愛。わたしは告白をしたことがないので、プロポーズの部分は想像で書きました。美意識の披露というよりは、完全なる創作でございます。はい。

 ベッドってなんか緊張しますよね。ただ二人で眠るだけなのに、なんだか不思議な気持ちになってしまう。普段より、大人っぽいじゃないですか。そういう良さってあるんでしょうね。気持ち的にスイッチが入るというか、普段とは違う感じになるというか。

 クリスマスものはできるだけ純愛にしようと思っているので、ストレートな恋愛が描けたんじゃないかな?

YOKOHAMA GOLDEN ERA’00
 ……このセルフ・ライナーノーツを綴る上で、ひとつ報告しておかなければならない方がいます。ごめんなさい、シノミヤさん。この作品はコラボ作品のお詫びとして、先行収録させていただきました。

 わたし的には「鯨=横浜大洋ホエールズ / 横浜ベイスターズ」だったので、横浜スタジアムを訪れた時のワクワク感を作品にしてみました。90年代のベイスターズ、佐々木さん、進藤さん、駒田さん、鈴木尚さん、佐伯さん……名選手がいっぱいでしたよね。

 ただ、外国人選手のイメージが個人的に強くて、フレーズ入れのこともあって今回登場させた人物は全員外国人選手になりました。

 プロ野球チームの中では、ベイスターズが特に気になるんです。いつも。

 また行きたいですね……


 というわけで、セルフ・ライナーノーツでした。長かったですかね。すみません。

 今作は本当に執筆期間が短くて、しかも人生初といっていい病気が入ってしまったので、作風がガラリと変わる作品となりました。でも、無事に完治し、ギリギリながらもちゃんと作品を届けられたので、個人的にはすごく嬉しく思っています。

 良い年末を過ごせたらいいな。それでは、みなさまも素敵な週末を。

 2020.12.25
 坂岡 優

最後までお読みいただき、ありがとうございました。 いただいたサポートは取材や創作活動に役立てていきますので、よろしくお願いいたします……!!