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【大阪都構想とは】一番わかりやすくメリット、デメリットを解説

大阪都構想という単語を最近よく耳にする方は多いかと思います。

「え?大阪府が大阪都になるの?」
「大阪市が無くなるの?」
「それってどういうメリットがあるの?」

と疑問は膨らむが、テレビや新聞、
ネット記事やブログなどで
見ても文字が多すぎて
凄くわかりづらいですよね。

今日の内容は大阪都構想が
全然わからない方が
大阪都構想とは何かをざっくりでも
理解してもらえるように解説をするので
めちゃくちゃ政治に詳しい方は
少し物足りなく感じてしまうかもしれません。

まずは大阪都構想を理解するための
入り口としてこの記事を
活用していただけると嬉しいです。

文字で読むのがめんどくさいという方はYouTubeリンクを貼っておくのでこちらからどうぞ

聴き流すだけでも理解していただけるように動画を撮っています。


1.大阪都構想とは


まずざっくりと大阪都構想について
説明をすると大阪府と大阪市で
重なっている無駄な仕事が多いので
大阪市を無くして
4つの区に分けてしまおうという事です。

そうする事でこの無駄な仕事を
解消出来るという構想の事です。

具体的に無駄な仕事とはどういう事か
何故そんな事をする必要があるのか、
また何故反対意見が出るのかについて
今からわかりやすく解説していきます。


2.大阪都構想のメリット


①二重行政の解消


知事vs市長、府庁vs市役所、
それぞれが協力することなく、
住民不在の中で無駄に競い合うように
税金を非効率な事に使われています。

よく言われる例として
大阪府のりんくうゲートタワービル、
大阪市のワールドトレードセンタービル

が挙げられます。

大阪府と大阪市で無駄に「高さ」を競い合って
当初の計画からどんどん高さが増していき、
最後は10センチの差で決まりました。

大阪府に住む人や大阪市に住む人の税金が
政治家や役人の意地の張り合いの為に
利用されました。

そして結局、両方とも破綻してしまいました。

何千億円という莫大な税金が
意地の張り合いの為に消えていきました。

そもそも何故、こんな意地の張り合いが
起こるのかというと

大阪府と大阪市で仕事が
重なってしまっているからです。

一般的には観光や交通インフラは
都道府県の仕事で

老人ホームなどの地域住民しか使わなさそうなものを
市区町村の仕事とされています。

しかし大阪府という面積の小さなところで
大阪市は政令指定都市として力を持っているので
大阪府がする仕事と大阪市がする仕事が
曖昧になってしまったのが原因です。

それを解消する為に
大阪都構想の案が出てきました。


②意思決定のスピードアップ


これも二重行政の解消とリンクする話ですが

仕事内容が曖昧な中で
大阪市で話し合った内容と
大阪府で話し合った内容が
食い違った場合、そこで対立する両者が
納得する結論に至るまでに
何十年も話し合って検討するので
意思決定がスムーズにいかず
スピードはめちゃくちゃ遅くなります。

今は府知事と市長が良好な関係を結べていますが
これが今後もずっと続く保証はありません。

市長や知事が変われば当然考え方も変わるので
また同じ事の繰り返しになってしまいます。

そんな無駄な事に貴重な時間を費やすよりも
一つにまとまって団結した方が
意思決定がスムーズになります。


以上の2つが大まかな大阪都構想の
メリットになります。

・二重行政の解消
・意思決定のスピードアップ

他にも住民サービスが充実すると言われていたり、
経済効果として大阪府と大阪市で
重複してる業務を一括化する事で
削減出来る費用が大きいなどありますが
まずはざっくりとこの2つを
押さえていると間違いないかと思います。


3.大阪都構想のデメリット


ここまでは大阪都構想のメリットについて
話をしてきましたが
それだけを見ると魅力的に感じられた方も
いるかと思います。

しかし反対意見もあるのも事実です。

何故反対をするかというと
デメリットがあるからですよね。

では具体的にどういうデメリットがあるのかを解説していきます。


①二重行政の解消にならない


都構想が実現すると大阪市がなくなり、
「大阪府」「特別区」に分けられるのですが
実際は「大阪府」と「特別区」の間に
「一部事務組合」という組織が生まれることになります。

これは現在の24区全体を1つにまとめて
管理しなければならない情報システム管理や
介護保険等の事務が、
大阪府にも特別区にも担当することが
できないので、これらの事務を担当する
一部事務組合を別に設置する必要が出てきます。

つまり現状の大阪府と大阪市の二重行政から、
「大阪府」「一部事務組合」「特別区」
の三重行政になり、
「一部事務組合」の事務については、
一部事務組合の議会による意思決定が必要になります。

そのような制度を考えると
むしろ逆効果なんじゃないかという意見もあります。


②初期費用高すぎ問題


大阪都構想を進めるにあたって
初期費用が最初の頃は約600億円かかる
言われていました。

最近では「約241億円と大幅に抑えられた」
と言われていますが、
これは金額の膨大さに感覚が麻痺しているだけで
241億円はかなり大金ですよね。

本来大阪都構想にしなければ
この241億円も使わなくても
良いのではないかという意見もあります。


以上が大阪都構想のデメリットになります。

・二重行政の不解消
・初期費用問題

他にもデメリットとしてあげるものも
たくさんあるのですが
正直、メリットもデメリットも
やってみないとわからない事だらけです。

実際にバーチャル都構想として
大阪の天王寺公園を「てんしば」に変えた結果、
V字回復したという実績
もあるので
このメリットやデメリットから
個人的には賛成派の考え方ですが

皆さんならどっちが良いかを考える
きっかにしていただけたらと思います。

大阪都構想を全然知らない方にとって
参考になれると嬉しいです。



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