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チャンスを逃す人の特徴がわかる質問

突然ですが皆さんに2つの質問をします。

・あなたは大好きなアーティストのライブのチケットをなんとかゲット出来ました。
しかしライブ当日風邪を引いてしまいました。こんな時あなたはどうしますか?

A→風邪を我慢してでも絶対行く
B→諦めて家でじっとしておく

・あなたは行列の出来る有名ラーメン屋さんで行列に並んでいます。20分くらい並び続けても全然前に進んでくれません。1時間後には予定が入っています。この場合あなたはどうしますか?

A→せっかく20分も待ったんだからとりあえずこのまま並んで待つ
B→すぐ並ぶのを辞めて違う店に行く

結論から言うとAを選択してしまった人は
サンクコスト効果に陥ってしまう人の特徴です。

これに陥ってしまうと
本当の大きなチャンスを見逃してしまったり
さらに大きな損をしてしまったり、
お金や時間、労働力全てを無駄にしてしまい
挙げ句の果てには借金まみれに
なってしまったりするので注意が必要です。

今日はそのサンクコスト効果について
話をしていきます。

YouTubeリンクを貼っておくので動画ベースで観たい方はこちらからご視聴ください。


今日は3つのテーマで話を構成しています。


1.サンクコスト効果とは


サンクコストとは埋没費用とも言われてるのですが

すでに支払ってしまって取り返す事の
出来ないコストの事です。

ここでいうコストとは、
お金や時間、労力の事です。

このコストが無駄になってしまう事を恐れて
思考停止状態に入ってしまい
結果的に損をしてしまいます。

冒頭で挙げたアーティストのライブの例でいうと
コストとはチケットを手に入れる為に
苦労した労力やお金で
この時間やお金、労力はすでに支払ってしまい
取り戻す事が出来ません。

その結果サンクコスト効果に陥ってしまいます。

「せっかく苦労して手に入れたチケットなのに」

という感情や

「チケット代結構高かったのに」

という「もったいない」というバイアスが
働いてしまい、
この労力とお金の元を取る為には
なんとかして無理してでも絶対に行かないと
という考えに陥ってしまいます。

しかし現実は体調が悪いので
全力で楽しめなくて後悔をしてしまったり
最悪の場合さらに体調を悪くして
入院するはめになってしまったり
誰かにうつしてしまって、
自分以外の他人にも迷惑をかけてしまう
結果に繋がってしまいます。

またラーメン屋の例を挙げると

「せっかく20分も待ったのだから
食べてからじゃないと、
この20分が時間の無駄になってしまう」

という気持ちになってしまい
1時間後に予定があるにも関わらず
行列に並んでしまった結果、

仮に時間内に席につけたとしても
全然時間が無く、
急いで食べないといけなくなって
味わいながら食べる事が出来なくなったり
最悪の場合、並んでるだけで
食べる時間が無くなってしまってしまうと
本当に時間の無駄になってしまいます。

命の時間は有限で最も希少価値の高いものです。

その時間に別の選択肢に
すぐに切り替える事が出来れば
そこからまだ並び続ける無駄な時間を
回避出来て、
別の店でも充分に満足のいく
食事が出来るかもしれません。

つまりサンクコスト効果とは
「もったいない」という感情から
簡単に引き下がれなくなってしまい
合理的な判断が出来なくなってしまう事です。

今日はこの2つを例にしましたが、
たくさんのところでサンクコスト効果に
陥ってしまうシーンが他にもたくさんあります。

ギャンブルをする方でいうと

パチンコやスロットをしている時に

「これだけお金や時間を費やしてるんだから
そろそろ当たるだろう」

と考えてさらにお金や時間を使い過ぎてしまって
借金をするハメになってしまったり

投資の場合では

もう底が近いからもう少し待とうという感情でズルズルと株価が落ちていって損が大きくなってしまったり

投資に投資を重ねてナンピンし続けてしまって
結果的に首が回らなくなってしまったりします。

つまらない本の場合では

「1/3くらいまで読んだが全然面白くない。
でもここまで読んだのだから最後まで
読んでしまおう」

と考えて結局面白く無い本を最後まで
読んでしまって無駄な時間を過ごしてしまったりします。

YouTuberやブロガーの場合では

「この数ヶ月必死に頑張ってきた時間が無駄になってしまう」
「ここまで頑張ったのだからこのままもう少し頑張らないと」

という考えになってそのまま
ズルズルと時間と労力だけが
無駄に過ぎていってしまいます。

YouTubeに関しては私自身もそこに
当てはまりそうに何度もなります。

私自身は楽しんでYouTubeをしているので
苦痛では全然無いですが
苦痛に感じながら苦しみながら

「それでもYouTubeを頑張るんだ」

という方は一度立ち止まって
考えてみる必要があるかも知れません。

2.陥らない為の対策


先ほどサンクコスト効果に
陥ってしまいがちな行動を話しました。
このテーマではサンクコスト効果に
陥ってしまわないように
どうすれば良いかを解説していきます。

・ゼロベース思考


「ゼロベース思考」とは

既存の枠組みや過去の経験に捕らわれず、
条件を白紙(ゼロ)に戻して考えることです。

一度サンクコストを忘れてください。

過去に起きたことは変えられませんが、
未来に成功するか失敗するかは、
現在のあなたの判断しだいです。

「初めの時点に戻れるのなら、自分はどうするか?」

と考えてみてください。

例えばつまらない本を買ってしまったとして
手元にある2,000円の本がとても
つまらない事を知っています。

買う前に戻れるとするなら、
あなたはその本を読むためにお金を払いたいと思いますか? 

もしそうでないのなら
その本を読むことはすぐにやめて
もっと有意義なことに時間を使いましょう。

「でも、せっかく買ったからもったいないし」

という考えは無駄を呼び起こす悪魔だと
思ってください。

・損切りの勇気


投資やビジネスでよく「損切り」という言葉が
使われています。

損切りとは

損をした事実は変わらないが
もっと大きな損をするくらいなら
切って捨てようという意味です。

株価100円の銘柄を買ったものの
株価が90円に落ちてしまいました。

この地点で10円の損をしています。

そこでサンクコスト効果が出てしまうと

「ここで売ってしまうと10円の損をしてしまう。でももう少し待てば110円になるかもしれない」

そう考えて持ち続けると
株価が50円になってしまった時に
10円の損失で切っておけば-10円で済んだのに
サンクコスト効果のせいで
5倍の損をしてしまっています。

これをポジティブに変換すると

「90円で損切りをした事によって
その後の暴落のリスクを回避出来た。
つまり40円分得をした」

と投資家は考えます。

投資をしている人であれば
損をしたのに得をしたと感じれる思考が
あるのですが
投資経験の無い方はこの感覚を理解するのに
少し苦労するかもしれません。

なので余計にこの事を知っていて欲しいと思い
これを話しました。

「損切りの勇気」は投資だけでなく
日常生活においてもとても大切な事なので
是非とも覚えていてもらえると嬉しいです。

3.マーケティング例


このサンクコスト効果を使ったマーケティングは
実はそこら中でされています。

・後○円で送料無料
・次回何%引き
・会員のランク付け
・シールを集めるともれなく当たる

挙げていくとたくさんあります。

このサンクコスト効果を知っておくと
「せっかくだからもったいない」
を利用したマーケティングに引っかかり
本当は必要じゃないものまで
買わされるリスクの回避になるので
是非参考にしていただけると嬉しいです。



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