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戦時中のウクライナに行って思った事


こんにちは、2023年7月後半に2週間ぐらいウクライナに行ってきました





ポーランドから陸路で入って、リヴィヴ、キエフ、オデッサに行ってきた。キーフからバスに乗って30分くらいかけて虐殺があったブチャの村にも1人で行ってきた。

今回はそれについて思った事感じた事2つ書こうと思います。
ただの大学生がウクライナに入国して思った事

①あまり戦争を感じない
②みんな戦争に勝つと本気で思い込んでいる

この2つについて話して行く前にウクライナに入国する前の自分の心境として2つの気持ちがあった。戦争中の国に入るという恐怖心と実際はどうなっているのだろうという好奇心。なんせ1番はとにかく肌と肉眼でその場ウクライナという国を見たいっていうのがあった。もちろん家族にも行くこと言わなかった。ウクライナ戦争って色々陰謀やお金の流れがどうとかって言われてるけど俺はそういうのは全く知らない「the そこらへんにいる普通の大学生」として自称フラットな目で行きました

       ①本音としてあまり戦争を感じない

入国してみた景色として確かに空爆はされてるし、空襲警報は殆ど毎日なっていた。でも俺が思った事としてあんまり戦争を感じない。理由は街を歩いていて、みんな普通に楽しそうにアイス食いながらとかコーラ飲みながら友達と話して楽しそうにしてるし、中心街では路上ライブやなんかの団体がイベントみたいなのやっていたから。俺はいってないけど宿のウクライナ人はナイトクラブに行ったりもしていた。


         「え、戦争している国やんな??」

多分やけど道歩いてる全員どこか心の中で「俺は流石に死なないやろ」みたいな、所謂対岸の火事的な考えをしてる人が結構いると思った。「確かに自国は戦争してるけど俺は流石に死なないやろ」みたいな考えをしているような人。まあウクライナにわざわざ入国している俺が言えないけどw
俺がいった3都市(リヴィヴ、キーフ、オデッサ、ブチャ)は全て空爆されてて一般人が殺されてるところ。特にキーフなんかは首都でロシア軍が住民を虐殺したり、ほんまにあと少しぐらいまで来てたらしい。大阪の梅田がキーフの中心としたら、もうロシア軍は十三らへんに入ってきていた。宿で出会ったウクライナ人は自分の家(キーフのど真ん中のマンション)からロシア軍とウクライナ軍が撃ち合ってる所を見てたらしい。まぁそんな中で俺がこの3都市全てを通った時に思った事として戦争はあまり感じなかった。

          空襲警報で遊ぶオーケストラ

路上ライブのオーケストラ見てる時、めちゃくちゃでかい空襲警報なって一旦音楽が止まってんけど、みんな避難する様子もなくて逆にそのオーケストラの一員のバイオリンの人が空襲警報の音にアレンジみたいなの加えてさらに音楽を作ってて、それに対して観客はいつもの反応以上に湧いて拍手していて色々すげーと思った。こんなん日本でやったらネタ抜きで大叩きやん。でもそれをみんなでやって戦争を弄る(?)ではないけど一般的にはゴリゴリの不謹慎な感じぽいと思うけどそれをみんなでそう捉えずに逆に笑いに昇華する感じが文化の違いやなって思った。それであとこの人達空爆怖くないん?とも思った

          戦争と日常が交錯している

こうやって楽しくワイワイしてる一方、東部では同い年の人間がロシア軍に撃たれて死んでいるのは紛れもない事実。実際にウクライナのテレビはほとんどがニュース番組のみで常に戦争の状態を報道していた。宿で会った21歳のウクライナの大学生は私の友達は東部のドネツクで死んだって言ってその兵隊の写真を見せてもらった事もある。でもその子毎日ばりちょけるし、ゲラゲラ笑って楽しそうにしてふざけたりしてる。なんかそんな感じやねんなーって思った。戦争と日常が混ざってる。首都では空爆が来ながらもみんなは楽しくどこの街とも変わらないような生活をして東部では兵隊が至近距離で撃ち合っている

写真を見ての通り、戦争している国とは思えないぐらい観光地に人が賑わってる。それと同時にやはり街を歩くと軍服を着た兵隊さんらしき人がめちゃくちゃ多い

至る所に歩いてる。戦争に行く人も多いけど平日は戦地で兵隊さんの料理作って休日にキーフとかに帰ってくる人も結構いるらしい。サラリーマンやんって思ったけど流石に口には出さなかった。

       ウクライナの募金活動は詐欺ビジネスの一環

それとこの国でボランティアやってる日本人と会って話す機会があって話したんですけど今現在ウクライナに長期滞在してる日本人はほとんど募金詐欺で馬鹿みたいに稼いでると言っててとてもびっくりした。募金額をチョロまかして差額をポケットマネーして詐欺したり、新聞は感情的な年寄りを釣れやすいからっていうて新聞に募金の広告打って募金してもらって何千万も稼いだりって言っていてこの戦争自体もビジネスの一環になってるだなと思った。なんかいかにも現代の戦争という感じがした。

      宿で出会った同世代のウクライナ人に聞いてみた

ウクライナは東側(ロシア側)がゴリゴリに戦争しているから、そこら辺に住んでいた住民はみんな西側のホテルに逃げてきてホステルに泊まってる。
泊まってるって言うかほぼ住み込んでるみたいな感じ。ホテル代も一泊400円とか300円で泊まれる、そこで出会ったウクライナ人の青年と話。俺昔からなんかその国の黒歴史って言うか本音みたいのめっちゃガツガツ聞く性格で、カンボジアの時もポルポトの虐殺の事とか、中国人と会って話す時はウイグルの事とかゴリゴリに聞き入ってしまうから、そんな感じで今回も実際にお父さんが東部のドネツクで兵隊さんしている青年とお話しした。(もちろん仲が良くなって遠回しにね)。こんなこと書いておいてやけど、あんまり細かくしっかりとは覚えてないねんけど

「例えば普段パーティーとか友達•家族とご飯食べて楽しい時間あると思うんやけど、その全く同じ時間に東部では自分と同世代の人間が国を守るために銃を持って戦っていて殺されたりして、100%その時間は心の底から楽しめるん?」

ざっくり質問内容

みたいな内容の質問した、ちょい臭いけどなんか本人達の本音を聞いてみたかった。答えは「たしかに実際に自分の国では戦争の起きてて苦しくて辛いけど、毎分毎秒その戦争のことを考えてたら自分達のメンタルヘルスがおかしくなるからパーティーや友達•家族とご飯食べてる時は忘れてリフレッシュしてる」と返ってきた。確かに真っ当な回答やなっておもった。ずっと戦争の事を考えていたら頭とか健康状態は確かに悪くなりそう。でも水を刺すようで悪いねんけど、その話した子、今ウクライナ中を旅していて、友達と昨日はロックバンドのライブに行ってきたとかインスタのストーリーもばんばん楽しそうなのをあげてて、なんかなんやこれ!って思ってしまった。

写真

こんな感じで街には戦争の名残が残っていた。街とか村ではだいたい綺麗になってきてるけど(ユニセフとか世界各国からボランティアや福祉が来てる)街と街を行く道とかは橋が壊されてたり、家が倒壊してたりした。

よう考えたら一国の大統領のコラ画像が首都のど真ん中の道に置かれるのってすごい

19歳でウクライナ兵に志願して本土防衛隊としてロシアのドローン爆撃を迎撃する部隊に所属するベニス君。もうノコノコと日本で生きてる俺と顔つきと覚悟が違うわ。俺が19の時とかって一生APEXしてコンビニバイトの廃棄食ってた😭

ウクライナ現役兵の人達にご飯作ってもらって一緒に食べた。めっちゃ明るくてほんまに楽しそうに毎日過ごしてた。ここで一緒に食べた80ぐらいのおじさんは元旧ソビエト連邦の兵隊さんで北方領土の上のカムチャッカ半島出身の人やった。ソ連解体まではソ連兵としてロシアで生活していたらしいねんけど、今ではそのロシアの軍に攻撃されているという皮肉

戦争で失ったのかどうかはわからないが左足がない迷彩のハーフパンツを履いている方。

誰や!

       ②みんな戦争に勝つと本気で思い込んでいる

なんかウクライナで会った人みんな口揃えて「絶対にウクライナは勝つ」って言うてた。こんな小国やのにめちゃくちゃみんなこの戦争に対しての自信があった。ほんま話してる時なんか目つきとかからも、本気で心の底から勝つのは当たり前、疑う余地なんかないよみたい感じで話してるからほんま全員ガチで勝つと思ってると思う。別にそれについて俺はどっちでもいいけどなんかこの話を聞いて、俺結構第二次世界大戦とかの時代の歴史が好きで未だに動画見たりするぐらい興味あるんやけど、その当時と全く同じこと言ってるやんって思った。っていうのもその日本がアメリカと戦争してた時ってみんな絶対日本は勝つと心から思ってたらしい、疑う余地なく。それは報道のせいとか洗脳のせいとかがあるかもしれんけど、でもみんな絶対に日本は勝つ!と思ってたらしい。それとなんかおんなじ雰囲気感じた、時代とか国とか戦争の背景は全く違うけど、狂信的にこの戦争に対して自分の国に自信を持っている感じうん、それだけ。とりあえずちょっと思ったこと書いてみた。以上

今日はこれで終わり、おやすみです💤

余談

世界あらゆる国のマクドを食べたけどウクライナのマクドが
1番美味しかったです。

早く戦争が終わってほしいね、本気で思ってる

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