土台

私は自称健康オタクで、様々な健康法を試す事を趣味にしている。そうなった経緯は、２０代の頃に心身のバランスを崩し精神科に入退院を繰り返していたから。皆んなが仕事をしたり遊んだりセックスしてる時に、私は精神閉鎖病棟と言うやばい場所に隔離されていた。あの時は本当に健康の大切さが身に沁みた。
「健康になりたい」
マジで心の底からそう思った。失って初めて気づいた健康の大切さ、絶対に取り戻してやる。私の健康オタクへの道はこうして開かれたのだ。
 
あれから10年経って、私は本当にあの頃よりも随分と健康になったと思う。健康になってみて感じる事は生きるのが楽で楽しいって事。今まで何故かしんどかったり苦しかったのは、体が単純に不健康すぎて心も弱っていたから。
そして、健康になったら凄いおまけがついてきた。20代の時よりも痩せて綺麗になれたのだ。これは、痩せる事だけを目標に頑張っていた時には絶対に叶えられなかった。
痩せる事も綺麗になる事も、健康な体という土台が出来るだけで本当は簡単に手に入るものだった。
そして、痩せる事と同じく健康になる事だけを目標にすると初めは上手く行くが途中で躓く日がやがて来る。

 病気が治ったら、何をしたいのか？
健康になった体で、誰と何処へ行きたいのか？
 
そっちが大切で、健康はあくまでただの土台なのだ。それを見失ってはいけない。

私という体を使って、随分と人体実験をしてきた。次はこの体で、どんな事をしてやろうかな？

 
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ヒペリカムカリシナム✳︎花言葉
ひらめき、悲しみは続かない