ひびき ゆう

精神病克服。断薬に成功。 美と健康おたく。 介護職、ヨガインストラクター、 パートナー…

ひびき ゆう

精神病克服。断薬に成功。 美と健康おたく。 介護職、ヨガインストラクター、 パートナーが車椅子 「ただ、想いを文章にして綴りたい」 https://twitter.com/YuuAri99 http://www.instagram.com/yuuari99

マガジン

  • 小説とエッセイ

    小説とエッセイ 初めて精神閉鎖病棟へ入院した話しをエッセイにしてみました。統合失調症の世界を描く事が出来、ようやく本当に乗り越えられたと感じています。「扉」という作品です。 色んな経験をエッセイや小説にしていきたい。

  • 家族

    過去の家族の話しをエッセイにしました。物語にすることで初めて自分の家族との鬱々した想いを昇華出来ました。

  • 健康

    健康についての情報、あれこれ載せられたら良いなぁと思ってます。

  • 精神閉鎖病棟を抜け出して

    めんたるちゅーばー 断薬や精神病克服のヒントをお伝えできますように♾

最近の記事

夢見る時間

「何でも叶うとしたら何がしたい?」 私は、そんな質問をされるのが苦手だった。何がしたいのか自分でもよく分からずに人生の大半を生きてきたから。 このままじゃ何かやばいと思ってやりたい事を探して色んな事に手を出しては、すぐに飽きて辞めてしまう。 その頃の私は、自分には無理だと思ってしまって、理想の未来を思い描く事をとても難しく考えていて日々悶々としていた。 そんな私が自分を知る為に、文章を書いたり内観する時間を多く作り自分と向き合う作業に没頭した。心理学を学び、瞑想をし、少し

    • はじまり

      私はいつも何だか漠然ともっと自分らしく生きたいって、ずっと思って生きていました。じゃあ、自分らしさって何だろう?そう考え始めた時に、私は私の事が全然見えていない事に気付きました。 だから、まずは、自分を知る事をはじめた。 自分を知る為に、自分といっぱいお話しした。 毎日、どうしたい?どうなりたい?って、自分に聞いた。 直ぐに落ち込む自分。 直ぐに他人に嫉妬する自分。 直ぐに拗ねる自分。 なんや、私、めっちゃ面倒くさい奴やなってその時に自分を自覚した。笑 だけど、自覚出来

      • 今に居る

        「今に居る」 目の前の現実を作っているのは、どんな時もいつだって自分自身。どうなりたいのか? どう生きたいのか?この世界の創造主は、私。いつしか、そんな事は分かっている、知ってるつもりになっていた。 だけど、ゆっくり考える暇もないぐらい、日常は慌ただしくてあっという間に過ぎていく。 私は何がしたかったんだろう? 忙しすぎると時々、今が見えなくなってしまう。今ここにいるのに、頭の中では次にやる事を考えている。私は今に居なくなる。 とりあえず、目の前の自分を毎日幸せにして

        • 断薬したい

          「精神薬を辞めたい」 その気持ちを忘れなければ絶対、精神薬はいつか卒業出来る。私も薬をやめはじめた時は離脱症状で苦しくて、何度も再発して入退院を繰り返しました。 「私は病気やからやっぱり薬がいるのかもしれない」 って、幾度となく思った。病院の先生は勿論、親にも飲んだ方が良いって言われ続けた。 だけど、私は自分を信じたかった。沢山の本を読んで精神医療の背景や歴史、精神薬の成分や副作用について調べた。調べれば、調べる程、やっぱり絶対薬は要らないって確信出来た。 断薬の仕方も

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        記事

          クスリはリスク

          優しい言葉や癒しでは、精神薬は辞められない。私は断薬する時は、とにかくまずは正しい知識を身につける事が近道だと思う。 知識には、責任が伴う。責任とは、自分の人生を生きる為の権利となり強力な武器となる。 まずは知る事から。 今、子供達が発達障害と言われ、精神科と製薬会社のターゲットにされている。 普段は割と何事にも寛大な私でも、それだけは絶対に許してはいけないと思っている。 大人が勇気を出して「NO」と、言う事が今とても必要な世の中だと思う。 医者の勝手な診断により、子供達

          クスリはリスク

          病と鎧

          病気とは、やらない理由に凄く使える言い訳だと思う。私も精神病を言い訳に、あらゆる事から逃げていた。仕事、結婚、一人暮らし、ダイエット、面倒な事に挑戦するのは、全部私の病気が治ってから。 そう言ってる内は、本当にずっとずっと私は病気のままだった。その頃の私は病気を盾にして、弱い自分を守りたかったのかもしれない。 「病気が治ったら、〇〇したい」 って、いつも言っていた。 だけど、5回も精神科に入院をして流石に病気をもう本気で克服したかった。その時ぐらいに、病気の自分にもう飽き

          彩り

          美しい色の服を身に纏うだけで、また頑張ろうと思えたりする。綺麗な色のお花を一輪買って部屋に飾ると、気持ちが少し緩む。 色の力を侮るなかれ。 人間以外にこんなにも豊かな色彩を見る事が出来る生物は居ないそうだ。 なぜ、人間だけが様々な色を見れるのか? 私は人間が人間らしく生きる伸びる為に、豊かな色彩を見分けられる様に進化していったと思っている。 美しい色を見る事で、様々な感情が動く。 様々は、色々とも言う。 秋の紅葉の美しさよ。 雨上がりに空を見上げたら、虹が出ていて嬉し

          鬱りゆくもの

          精神医療が発達する程、鬱病患者は何故増え続けていくのか?精神科は昔に比べると圧倒的に増えているはずなのに、自ら命を経っていく者は減らない所か増え続けている。 鬱病の定義とは何だろう?調べてみると、鬱病とは、日常生活に支障が出るほどの強い気分の落ち込み、意欲の低下が続く病気と記されている。 気分が落ち込んで、もう何もかも前向きに考えられない時期って、私は誰にでもあると思っている。その時に、自分は病気なんじゃないか?と、原因を病気のせいにしてしまう事がどれ程、本質からずれてい

          鬱りゆくもの

          ご機嫌な自己中

          自分の機嫌の悪さを家族や他人のせいにしてしまう時、体の中に澱が産まれる。 その度に私はハッとして、目の前の私をまずは幸せにしようと何度も誓う。 定期的に自分の中の感情を整理して、知らぬ間に溜まっていく澱みを掬い取る。 大体の不機嫌の原因は、自分のやりたい事を後回しにしているから。 ほんの些細な事ですら、後回しにされてきた自分からの恨みは強烈だ。 不機嫌を吹き飛ばす時、他人よりも自分事の為だけに動く時の方が勇気が要る。 本当にやりたい事を封印して、社会の駒になっている方が

          ご機嫌な自己中

          籠の中の鳥

          私は病院が大好きでした。病気でいれば、私に皆んな優しくしてくれるから。 20代の頃に、私は働き過ぎで発病し強制入院になりました。病名は統合失調症でした。 その時は、病院で毎日15錠ぐらいの精神薬を飲んでいました。医者に言われた通りに、そうすれば精神病は治ると信じていたから。 何でも私の言う事を聞いてくれる先生の事が、私は大好きでした。 だけど、どんどん私はおかしくなって、退院しても何度も入退院を繰り返す様になりました。 警察沙汰まで起こして、家族にも周りの人にも沢山迷惑を

          今あるもの

          世の中には、夢を叶える情報が溢れている。夢を叶える為に、その為に日々何を想い何をするのか? 自己肯定感を上げる心理学や、運を引き寄せる方法。天命を生きるセッションに、新しい自分に出逢えるセミナー。 そういう情報に触れ過ぎると、私は何だか無性に息苦しくなる。もっと緩く生きてても良いんじゃないかと思ってしまう。 目標は頑張って、捻くり出さなくても良い。夢が分からない時は、今はまだ決めなくても良い時なのだと思う。 そんなにも、変わろうとしなくてもいい。より良い自分になろうとしな

          聖なる欲

          私の彼は車椅子に乗っている。仕事中に脊髄損傷となる大事故をして、ある日突然歩けなくなった。 幸いにも上半身に後遺症はなく、今は家で料理をしたりしてゆっくりと暮らしている。 夜の生活の方は今は行為は出来ない。 それでも触れ合う時間を大切にして二人だけの形を作れたら良いと思っていた。 でも、まだまだお互いに満足してるか?と、聞かれたら、イエスとはっきり言えない。 セックスを出来ない事は、実際に二人の関係に大きな影響を与えていると思う。少しずつ、お互いに満たされない気持ちが溝にな

          何処にも行けない幸せ

          いつでも自由に何処にでも行ける幸せがあるなら、何処にも行けない幸せもある。 例えば、子供が小さい時。 ペットを飼っていて自由に外泊出来ないとか。 親の介護があったり、家族が病気の時等。 そんな時は、不自由に見えるけど必ずその中にも豊かさが潜んでいる。家族や愛するペットとの時間は、かけがえのない時間。 「もう何処にも行かなくてもいい」 そんな幸せの形もある。足枷せが増えて選択肢が狭くなったとしても、立ち止まるからこそ見えてくる自分の中の小さな世界がある。 日常の中のさ

          何処にも行けない幸せ

          精神薬を抜く時

          精神薬を抜く時は、とにかくまずは腹をくくること。絶対に自分は辞められると信じる事。 ずっと飲んでいた精神薬を辞めると誰だって、精神的に不安定になる。そこでまた薬に戻らない。それが凄く難しいと思うけど、 「ほら、薬を辞めたからまたおかしくなったやん」 と、家族に言われたとしても、飲まない決断を出来るかどうか。そこが要だと思ってる。 どんな時も周りに流されない。強くならなくちゃ精神薬依存からは抜けられない。 それぐらい精神薬を辞めるのは難しい事なのです。分かってくれない家

          精神薬を抜く時

          一杯のお茶と紡ぎ出す言葉

          私は、最近やっと目の前の人とのんびりとお茶をする時間を楽しめるようになれた。 それまでの私はいつも仕事が忙しくて、何だかいつも体調が悪かった。人と逢うよりも、とにかく早く横になって休みたいと言う感じで、心からリラックスして人と向き合う事なんて全然出来ずにいた。そして、何よりも人と向き合う前に、自分と全然向き合えてなかったと思う。 生きてる意味が分からない、だけど、死ねないから生きているみたいな感じでいつも何かを探してた。 必死でお洒落をして外見を磨いてみたけど、ちっとも自

          一杯のお茶と紡ぎ出す言葉

          幸せの味

          私の彼は2022年2月に林業の仕事中に大事故をし、下半身付随となり車椅子生活になった。今は、殆どを家のベッドの上でYouTubeを見たりして過ごしている。 両足は今だに動かないのに神経痛がずっとしていて、薬が切れると叫ぶ程痛みが有るようだ。特に雨の日は、調子が悪くなり一日中寝ている日もある。 事故の後遺症で排泄障害もあり、たまに漏らしてしまう日も有る。彼はそれが精神的にも辛いみたいで、どんなに私が励ましても、しばらくの間落ち込んでしまう。 そんな彼が最近、調子が良い日は料