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鬱りゆくもの

精神医療が発達する程、鬱病患者は何故増え続けていくのか?精神科は昔に比べると圧倒的に増えているはずなのに、自ら命を経っていく者は減らない所か増え続けている。

鬱病の定義とは何だろう?調べてみると、鬱病とは、日常生活に支障が出るほどの強い気分の落ち込み、意欲の低下が続く病気と記されている。

気分が落ち込んで、もう何もかも前向きに考えられない時期って、私は誰にでもあると思っている。その時に、自分は病気なんじゃないか?と、原因を病気のせいにしてしまう事がどれ程、本質からずれていく行為なのか承知の上で病院に行くのなら構わない。

でも、精神科に行き、薬を飲む事で自分の真に向き合わなければいけない問題は果たして解決するのだろうか?

精神薬を飲む事は、本当に自分の問題と向き合いたくなった時に、薬の副作用や離脱症状等で後から苦しむ可能性が高くなる事は知っておいてほしい。

そもそも一度も死にたい気持ちになった事が無い人なんて、どれぐらいいるんだろうか?
生きていたら、誰だって上手くいかない時期がある。好きな人に振られたり、災害が起きたり、愛する誰かが亡くなったり、自分ではどうにも出来ない様な悲しい出来事は大なり小なり生きていたら誰もが経験するだろう。

死ねないから生きているみたいな人は結構沢山いるのだ。決して、自分だけと思わないで欲しい。自分は鬱病なんだと決めつけて悲観せずに、今は人生のそんな時期なのだと思ってやり過ぎしてみてはどうだろう?

「生きてて良かった」
そう思える瞬間が、いつの日か訪れるかもしれない。それは一瞬かもしれないけど、そう感じられる心になれるように、今は生活を整えて、ゆっくりと体と心に栄養を与える時期なのかもしれない。

日常の瞬間瞬間をより美しく感じる為に、死にたい鬱々する時期が誰にでもあると私は思っている。移りゆく季節の様に、人の心はいつの間にか変わっていく。

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