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寝る前に物語をひとつ

先日noteにも書いた『鯨オーケストラ』に続き、吉田さんの『中庭のオレンジ』を購入。今回は21つのショートストーリーが綴られているため、毎日就寝前にひとつずつ読むことにした。すると、読み進めていくうちに嬉しい発見がいくつかあった。


個人的に本は、一度その世界にどっぷりと浸かってしまうと読み切りたくなる。そのせいで、「あと1ページ……やっぱり、もう1ページ」となり、何度寝不足になったことか。

一方でショートストーリーは、数ページで完結するため、続きが気になりモヤモヤすることもない。読書を習慣にする前はスマホをだらだらと見ていたが、それもなくなり寝つきも良くなった。

そういった嬉しい発見もあったおかげで、寝る前の読書が楽しみになっている。今日も頑張った自分へのご褒美みたいな感覚。

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以前、記憶に残りやすいから勉強は寝る前にすると良いという話を聞いたことがあるが、個人的には寝る前は物語を読みたい。物語は、勉強する時に読む専門書とは違い「内容を頭に入れなくては」と変に構えなくてすむ。それに、寝る前は知識を蓄えるより、心を潤す時間に充てたいと思っている。

あと、これは個人的に感じたことだけど、小説を読んだ方が突っかかりのない滑らかな文章を書ける気がする。感覚的なものだから、気がするとしか言えないけど。

でも、「なんかリズムが悪いな」「文章がブツ切れてるな〜」と思った時は、大抵、納期に追われて小説を読めていない。

それに普段から小説を読む時は、内容以外にも接続詞の使い方や、次の章へいく前の文章の終わり方などに注目しながら読むようにしている。それが、仕事でも役に立っているのかなぁとほんの少し思った(気のせいかもしれないけど)。


だから、素敵な物語を読むと心が潤い、そのうえ書く仕事にも良い影響を与えると、個人的には感じている。影響の方は本当か分からないけれど、心が潤うのは間違いないから、「寝る前に物語をひとつ」を、そっとおすすめしたい。

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