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政治的に無価値な僕ら2/2

こんばんはゆうです。


今はアルバイトしてるバーが休業しててとりあえず6/30まで休みにするらしいのですが、そこで新しいアルバイトをする必要に駆られました。
まぁバイトくらいすぐ受かるだろうと思っていましたが、3月のケツから4月の頭までで6個くらい落ちました。

そしてやっとこさあるファストフード店のオープニングスタッフとしてキッチンで働いています。なんの本かは忘れましたが、つまらないことでも全力でやれという教えをここで実践しようと思いやってたらこの前店長から「時給100円上げるからバイトリーダーになってくれないか」というお願いがありました(僕はバーが復活したらそっちに戻るつもりなので断りましたが)でも、全力で働いてこういう定量的な評価をいただけたのはすごいいい経験だったと思います。

さて以下が本編になります。今回は政治関連の本のため個人的な意見が多いです。
そんなものは当たり前ですが、それに対してネットで悪口を言う人がいます(こんなものは言論の自由ではありません。ただのヘイトスピーチです)が、noteは民度が高いと思うのでそんな人はいないと信じます


Lesson6 生命


私たちは生存権=当たり前の権利と思っているが、それは必ずしも正しくはない。救うべき命と救わなくてもいい命の境界線というものが存在しています。

例えば胎児を例にとってみると、日本では中絶=犯罪であるが、実は母体保護法という法律があるために犯罪にもなりません(コレでは特別な事例でのという前書きはあるが実態はそうではない)
キリスト教圏の国ではもちろん中絶は禁止事項に当たるが、コレにも議論の余地がある。プロチョイス派とプロライフ派という2つの考え方があって、前者はリベラルで後者は保守的
ここでのポイントは人はいつ人になるのかということ
他にもレイプされた場合プロチョイス派の意見では産まなければならないが、コレでは児童虐待や経済的な問題も発生

次に動物についてである。私たちはチンパンジーに人間と同じような人権を持たせるべきだというと少し唖然とする
しかし、この考え方はヨーロッパでは主流になってきていて種差別という単語も存在する。日本も男女平等という前までは男性と女性の権利が同じでないと考えていたけれど、あれから何年もたったら確かにこういう議題が出てきてもおかしくはない
コレらの権利をアニマルライツという。そしてアニマルウェルフェア(動物福祉)という議題もある。コレは先ほどのアニマルライツvs動物福祉、前者は先ほど説明した通りで、後者は保守派のことである。ここでアニマルウェルフェアの立場にたつと殺処分問題も出てくる


Lesson7 秩序

人間のコレまでの歴史を見てきて国連は秩序の名の下に何やってもいいわけじゃないというような見解を持っている(不正な裁判や死刑)
私たちの体は私たちの自由であり、他人の意思で動かされるべきではない

当然だが冤罪なども決して起きるべきではない。
しかし、日本には推定無罪ではなく推定有罪の原則があるためこんなものはくそくらえである。(昭和で冤罪で有名なのは紅林麻雄の強制自白ですが、やはり彼は元々実力もあった刑事なので誰もわからなかったと思います)
他にも令状主義とか言いながらもその令状は99%発行されるため一体なんおためのものなのかもわからない。

僕は中学生の時に公民で国選弁護士について習いましたが、父に聞くと「どう考えても民間で優秀な弁護士連れてきたほうがいいに決まっているだろ。彼らは安い給与で国から弁護を頼まれているんだ。そんな人たちは仕事に責任を持つと思うか」と言われましたが、まさにその通りのことがこの本にも書いてありました。

刑事補償も自由刑の場合1日12500円で、生命刑は3000万円である。流石に安すぎだと思う。
人の時間と生命はこの価格で買えるものなのか甚だ疑問。


Lesson8 刑罰

この話に入る前にまずは日本における裁判官の取り扱いについて
日本の裁判官は10年単位での採用となるが、実際はまた再雇用されるので事実上の終身雇用である。そしてそこから高等裁判所や最高裁への昇進を目指すのでそこらの裁判官はサラリーマンと変わらない。
さらに裁判官の昇進基準を考えると公開されていないが「効率的な事務」「国家秩序への貢献」が考えられる。このようなことを考えるとさっさと有罪にしてしまう方が自分外ポストにつくことができる。つまりこの国に「裁判官の自由」はない。他にも最高裁判所の人事は秘密裏に行われているのも問題だろう。

他にも日本では訴えられた時の有罪率が欧米の60−80%に比べて非常に高い。三審もあるが、どれも基本的には同じような判決のために事実上の一審である。コレは一度裁判したのをひっくり返したら裁判官のメンツにも関わってくるのだろう。

死刑は今ほとんどの欧米の国では行われていないが、未だに日本では行われており、大きな問題が孕んでいる。死刑はやはり冤罪の人がなってはならないために慎重になる。その結果飼い慣らしみたいになって受刑者も自然死をしてしまう。

逆に死刑にしてしまうともう再捜査は公には行われないために真実はわからない。この国では誰もがこの死刑について責任を持てないのだ。アメリカを見てみると同性婚を認める(マイノリティを認める)たり、大学院卒の割合が多い州ほど殺人の発生率は少ない。そもそも死刑をしている国の方が、殺人率が高いのだ。

日本では残虐刑を憲法で禁止しているので斬ったり、焼いて死刑にすることは禁じられているが、首を締める、つまり絞首刑が今の死刑の方法であることを考えてみるとなぜこの方法は逆に残虐でないのか不思議だ。コレは高校生の時に死刑制度の是非についてディスカッションした時に反対派の時に立って僕も言ったことがある。本当に不思議なことだ。あまりにも論理の飛躍が過ぎるのではないだろうか。

今死刑が批判されている理由としては刑事補償の問題である。同害報復理論では何かあった時に非常にまずい。なので刑務所にいても一般人程度の暮らしは保証しなければならない。その点をうまく実行しているのがノルウェーであり、再犯率も低い


Lesson9 象徴

国家元首には君主制と共和制の国がある。
君主制は世襲で国のトップを継ぐ方式で、共和制の国では選挙などによってトップを選ぶ。最近では敗戦や独立するべきという意見から多くが共和制であるが、一部君主制のようなイギリスのような国家もある。

君主制の国に必要なのは神聖性である。しかし、すでにインターネットやメディアで私たちは言論の自由を持っているのでそれは崩壊しつつある。現に天皇家を見ても生まれた時からプライバシーなんて崩壊しているだろう。

君主には権力と権威が必要であり、それを身につけるためには普通の人間の生活をしてはいけない。ある程度の人権を制御することが必要になってくるのである。例えば、政治参加や転居や結婚だけでなく思想信条の自由も制限されていることになるのだ。しかし、その生活は保証されていてある程度は豪華な生活をしているのであくまで「人権を金で売った」という表現もできるだろう。


Lesson10 政治

ここからは政府首脳の話である。
そもそも世界には議会制の国とアメリカのような大統領制の国が存在する。大統領制の国はOECDの中でも5各国しかなく、非常に少ない

議会制の特徴はその名の通り議会で政治のことを決めてゆく。特徴としては不適格なリーダーはすぐに追放される(僕は今の日本の総理も今すぐ解任してほしいですが)そして、独裁的なリーダーは生まれにくい(ヒトラーは除きます)

大統領制の特徴はシンボルである大統領を国民が選べること。任期満了までリーダーがさることがない。脆弱性としては議会と大統領が対立することがあり、大統領がしたいことができないことがある。

世界の政治スタイルは以下の5つに分類できる
米国-大統領制共和国
英国-議会制君主国
仏国-半大統領制共和国(議会が選ぶ首相と国民が選ぶ大統領)
独国-議会制共和国
日本-議会制君主国

日本の問題はまとめると下記のようになる
1:世界最大の赤字国(ただし収入はめちゃくちゃある*そのくせに増税)
2:高齢化社会
3:テック社会から追放

日本は45年にボコボコに戦争で負けたが、アメリカと協力と自分たちの努力で30年前までは世界で最強の国であった。そんな時代に生きてみたかったなぁと21歳の僕でも思う。世界の企業のランキングを見ても日本の企業の数がめちゃくちゃ入っている。今はトヨタがギリギリ入るかどうかである。なぜこんな国になったのか。
ちなみに先日GAFAM(Google/Apple/Facebook/Amazon/Microsoft)の時価総額はこの前日本の東証一部2160社の時価総額を超えました
もちろんメディアのせいということも一部あると思います。しかし最終的に国の政治を決めるのは国民主権の日本である日本では国民
つまり、コレは政府のせいではなく、国民のせいだと思う
なぜ投票率がここまで低いのか私からすれば謎である。


Lesson12 国民

国民主権が実現するためには以下2点の条件を満たさなければならない。
公平性と実現性(国民全体に政治に参加できる能力がある)

日本の議員はめちゃくちゃお金をもらっている。しかも選挙に出るのもお金がかなりかかるのである意味カジノみたいなもんである。
日本の議員で「文書交通費」を100万円くらいもらえる。
コレはなんとわざわざ「こんなことに使いました〜」と書かなくていい。つまり、ちゃんと使おうが、キャバや性風俗に使われようがわからない。こんなお金で年間1200万円もらえるのだ。
僕が来年入社する会社の年収の3倍である。日本人の平均収入の3-4倍もあるのだ。(というか平均があまりにも低いのでそれも問題)

実現性に関わってくる僕らの政治的能力は「学び」と「余暇」から生まれる
日本では労働者教育が盛んであるが市民教育は全く盛んではない。
市民とは「政治に参加する人」のことであり、アクションを取らなければならない。今の僕らは「民主主義という言葉だけを並べて小難しい言葉は知っているが、行動は取らない」そんな人間なのだ。


今回は以上ですがですが、前回分とまとめると字数が7500くらいになったので結構普通に疲れました。
本を読むよりこうやってまとめている方が時間がかかるなぁと思いました。僕が書いている日の前日のTwitter では検察庁法の改正が話題になっていましたね。僕はTwitterをみているときにふとあることを思いました。

「なんで今さらコレで騒いでるの???」

だってこんなん結構前から言ってたわけですよ。それを採択の3日前くらいになって大多数の人が気付くわけですよね。そもそもどうなっとんやってキレたくなりました。今の日本は世界の株式市場の割合では2位ですが、今後こんな国民性が続いたら負け続けるでしょうね。政治的にも経済的にも。

今日少し面白いnoteを見つけたのでここでお勧めさせてください。

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僕もこの検察庁の件少し勘違いしていました。
Twitterでこの説明をする画像が流れていましたが、あれは超簡略化しています。僕もここではないですが、いろいろ調べていましたが、認識が違いました。やっぱりTwitterの140文字の説明とか1枚の絵で表せることなんてちょっとしかなくて、最終的には文字に戻るからこの作業を少しでも怠った自分は本当にバカだったなぁと反省しました。

だから僕たちはまだまだ勉強しなければいけません。最低限のことを知らずにパチンコで負けただの競馬だの言っている場合ではありません。

今回は以上です。
ありがとうございました


ps年間100冊を目標にしていましたがこうやって発信する作業もあるとどうしてもペースは落ちるので80冊にさせてください。中には僕の卒論用の本も入っているので全部紹介するつもりはありませんが。


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