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抜けるBluetooth、虚空を見つめる俺

気持ちのいい秋晴れ。
涼しいのに日差しは暖かくてとても清々しい。

...はずだった。

いつもの通勤電車に乗って、今日はたまたま座れたのでラッキー!とか思いながら、席に着き、ルンルンな気分でYouTube Musicを立ち上げて、Air Podsを耳につける。

今日は何を聴こう。

朝から気分をあげるためにPOLYSICSいいな。
いや、でも久々にHump Back聴くか?

その音楽を選ぶ姿はさながら、青春系CMのように爽やかだったと思う。むしろ学生服着てても良かったんじゃない?って思うくらい、今日の天気も相まって、清々しい気分だった。

うん、久々にHump Backを聴こう。

そう決めた僕は再生ボタンを押した。

シーン

ん?ボリューム下がってんのか?

ボリュームをあげる僕。

シャカシャカシャカシャカ…。

ん?遠くから、音楽が聞こえる。

遠くから???


そう、言わずもがなBluetoothが繋がっておらず、電車内にHump Backのかっこいい歌声が響き渡っていたのである。さながら歩く広告塔と化してしまった僕。

見つめるサラリーマン。慌てて止める俺。

見つめる大学生。目をそらす俺。

そして、何を思ったのか僕は何も無い天井。
そう虚空を見つめていた。その顔には一言。


僕じゃありません。

いや!無理がある!!!!無理があるって僕!!それは!!!
みんな見ちゃってるのよ。僕を。
周りのみんな震源地ならぬ音源地を知ってるのよ!


目的地に到着した僕は、颯爽と電車を降りた。
そして、誓った。


もう、iPhone以外には繋げないでおこう。
(初代Air Podsは最後に繋げた端末を優先するっぽいよ!)

今日の観察。

書店で見つけたドラえもんのポスター。

おそらく特色のオレンジ色が様々な漫画や雑誌がおかれる書店では異質な存在で、逆にごちゃごちゃしているポスターを貼るよりも目立っているかもしれない。

何で使われたセリフかはわからないが、みんなが知っているドラえもんとのび太の組み合わせで「幸せだなぁ」「ぼくだって」と話させるのは、何故だか心がほっこりしてしまう。2人の関係性を知っているからこそできるシンプルなポスター。

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